星空の下でいつまでも君を想う


それでもやっぱり会えてよかった。



いつもと違う心臓のバクバクに安心感を感じてしまうのはなぜだろう。








❋ ❋ ❋



「へぇ~想空先輩がって、…ぇええーー!」



中庭に響きわたる咲妃の声。


それと、焦る私。



「ちょっ、咲妃!声抑えて!!」



「もしかして、菜花が好きなのって2年の一ノ瀬想空…?」


さっきよりも声を抑えて問う咲妃は、沈黙を肯定ととったのかニヤついた顔で見つめてくる。


え…あ、今、す、好きって言ってた!?そんなはずは…ないない!


「し・か・も、接点があったなんて…そんなの聞いてないぞ〜!」


「ていうか好きだなんて一言も言ってないよ!?ただ…会ってみたいなぁ〜って思ってただけで。」


「それに、接点というかバイトの時にたまたま会っただけだし…」




「でも!気になってるんでしょ〜?それにしてもまさかあの学園の王子を知らないなんて!」


ほんとそういうのには疎いんだから!と呆れたようにため息をついている。


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