星空の下でいつまでも君を想う
「菜花、あれ部活の勧誘じゃない!?」
やっと見えてきた学校の校門
2.3年生の明るい声が聞こえそちらに目を向ける。
「菜花は部活何か入る予定?」
「…ううん、今のところはないかな。」
中学の時も帰宅部だったから、今更何か部活しようと思わないかな
家に帰ってからの大事な読書時間も削れちゃうし…
「そういう咲妃は、なにか入るの??」
「うーん…」
「テニス続けようかなーって、部活面倒だけどテニスするのは楽しいし!」
咲妃は、中学3年間ソフトテニス部に所属していて、
副キャプテンを努めていた。
「じゃあ、一緒には帰れなくなりそうだね。」
「そんな悲しそうにしないでよ!」
「オフの日は一緒にパンケーキ屋さんとか行こう!ね?」
落ち込んでると思って咲妃が必死になっている。
落ち込んではないけど、
一緒に帰れなくなるのはちょっと寂しい…
「うん、行こうね!」
「部活も頑張るんだよー?」
「もちろん!頑張るに決まってる。」
そんな話をしながら一緒に教室に向かった。