音で繋がる
今回作曲を担当するLillyことエリカさんとの打ち合わせ。
ほぼ独占契約と言ってもいいほどの関係。
私の曲に命を吹き込んでくれる人。
基本顔出しはしていない私だが、エリカさんを担当する時だけは表に出る。
作業室に入ると「お疲れ〜」と声をかけられる。
「エリカさん、今日撮影はない日ですか?」
「ないよ〜、今日は打ち合わせしてフェリちゃんを可愛がって帰るだけよ〜」
こんなゆるく話すが、人気アーティストの1人でファンの間では【癒しの声】と言われている。
「エリカさん、今回のテーマはヒーリングにする予定です。社長さんからは、落ち着いたバラード2曲と応援ソング1曲の依頼ですけど、希望ありますか?」
「うーん。バラード1曲はアコースティックで、1曲はピアノがいいな〜。あとはね、海のさざなみを聞いた時の感情で書いてほしい!」
「今回も難しい注文ですね」
エリカさんは、ニュアンスの難しい注文ばかり意見を言ってくれるので嬉しい。楽曲提供は相手とのすり合わせができないと気持ちが込められない。今まで意見を言い、作業中も一緒にいて協力的だ。
機材を触りながらなんとなくで作ってみる。
「こんな感じか〜、ねね、ギターとピアノどっちがいいかな?」
「おお、フェリちゃん本気になってきたね〜!うーん、私だったらピアノかな〜!」
本気で集中し始めるとタメ口になってるらしい。エリカさんいわくだけど。
「ねね、フェリちゃん。お願いがあるんだけど。」
真面目なトーンで話しかけられる。
「内容によりますよ」
流石に簡単には決められない。
エリカさんが話し始めた。
「今度ね、私の後輩の子がアイドルとしてデビューするんだけどね、フェリちゃん楽曲を作ってほしくて!そのグループね全員大学生なんだけど、大人成長する段階でしょ?うまく社会に出ると言った自身の応援歌になる曲がいいらしくて。フェリちゃんの挑戦だと思って受けて欲しい!!作業室は私専用の部屋貸すから!」
作業室貸し出し。。。魅力的すぎる。。
でもアイドルか〜。経験あんまりないな〜。
第一、すり合わせが難しいんだよな〜、、
半年ほど前に楽曲提供した“NEXUM”思い出す。
「エリカさんも知ってると思うけど、私顔出しNGだよ?少し前にエリカさんの事務所の子に提供した時のこと覚えてる?あの時ね、先方のメインボーカルの子が会って打ち合わせしたいって言って大変だったんだよ。」
ため息混じりに話す。
「それとね、私エリカさん以外の業界者会う気はないよ。」
「わかってるよ。。私が橋渡しするから受けて欲しい!実はね私の妹のグループなの。。姉妹って公表するつもりはないんだけどね、メインボーカルらしくて少しでも気持ちの入る曲を歌いたいらしくて。」
「なるほどね。エリカさんが橋渡ししてくれるならやっていいよ。ただし、絶対に会わないからね!!」
大事なところを守ってくれるならいい。あと、作業室使いたいっていうのが本音だけど。
エリカさん妹いたんだね、私と違って顔出しはしているがプロフフィールは非公開の人だ。メディアに出る時も変装してアーティスト”Lilly“を作り上げてるぐらいだし。
ちなみに今は、変装していないのでエリカさんと呼んでいる。
山崎瑛莉華(ヤマザキ エリカ)が本名。
「エリカさんって妹いたんだね、妹さんは本名で活動するの?」
「うん、まあ、一応公開オーディション出身でね、名前と顔は知れ渡ってるんだよね〜。私には全然似てないからバレることもないし〜。」
思ってたより有名な人らしい。
すり合わせのための課題をエリカさんに伝える。
「じゃあそのグループの子達に未来への不安と期待についてレポート書いてもらって!あと、頑張れる言葉を聞いてきて欲しい!期限は、今月末まで。」
「了解〜、受けてくれてありがと〜」
エリカさんはメモメモと課題を書き出している。
そして再び、2時間ほど打ち合わせして解散した。
ほぼ独占契約と言ってもいいほどの関係。
私の曲に命を吹き込んでくれる人。
基本顔出しはしていない私だが、エリカさんを担当する時だけは表に出る。
作業室に入ると「お疲れ〜」と声をかけられる。
「エリカさん、今日撮影はない日ですか?」
「ないよ〜、今日は打ち合わせしてフェリちゃんを可愛がって帰るだけよ〜」
こんなゆるく話すが、人気アーティストの1人でファンの間では【癒しの声】と言われている。
「エリカさん、今回のテーマはヒーリングにする予定です。社長さんからは、落ち着いたバラード2曲と応援ソング1曲の依頼ですけど、希望ありますか?」
「うーん。バラード1曲はアコースティックで、1曲はピアノがいいな〜。あとはね、海のさざなみを聞いた時の感情で書いてほしい!」
「今回も難しい注文ですね」
エリカさんは、ニュアンスの難しい注文ばかり意見を言ってくれるので嬉しい。楽曲提供は相手とのすり合わせができないと気持ちが込められない。今まで意見を言い、作業中も一緒にいて協力的だ。
機材を触りながらなんとなくで作ってみる。
「こんな感じか〜、ねね、ギターとピアノどっちがいいかな?」
「おお、フェリちゃん本気になってきたね〜!うーん、私だったらピアノかな〜!」
本気で集中し始めるとタメ口になってるらしい。エリカさんいわくだけど。
「ねね、フェリちゃん。お願いがあるんだけど。」
真面目なトーンで話しかけられる。
「内容によりますよ」
流石に簡単には決められない。
エリカさんが話し始めた。
「今度ね、私の後輩の子がアイドルとしてデビューするんだけどね、フェリちゃん楽曲を作ってほしくて!そのグループね全員大学生なんだけど、大人成長する段階でしょ?うまく社会に出ると言った自身の応援歌になる曲がいいらしくて。フェリちゃんの挑戦だと思って受けて欲しい!!作業室は私専用の部屋貸すから!」
作業室貸し出し。。。魅力的すぎる。。
でもアイドルか〜。経験あんまりないな〜。
第一、すり合わせが難しいんだよな〜、、
半年ほど前に楽曲提供した“NEXUM”思い出す。
「エリカさんも知ってると思うけど、私顔出しNGだよ?少し前にエリカさんの事務所の子に提供した時のこと覚えてる?あの時ね、先方のメインボーカルの子が会って打ち合わせしたいって言って大変だったんだよ。」
ため息混じりに話す。
「それとね、私エリカさん以外の業界者会う気はないよ。」
「わかってるよ。。私が橋渡しするから受けて欲しい!実はね私の妹のグループなの。。姉妹って公表するつもりはないんだけどね、メインボーカルらしくて少しでも気持ちの入る曲を歌いたいらしくて。」
「なるほどね。エリカさんが橋渡ししてくれるならやっていいよ。ただし、絶対に会わないからね!!」
大事なところを守ってくれるならいい。あと、作業室使いたいっていうのが本音だけど。
エリカさん妹いたんだね、私と違って顔出しはしているがプロフフィールは非公開の人だ。メディアに出る時も変装してアーティスト”Lilly“を作り上げてるぐらいだし。
ちなみに今は、変装していないのでエリカさんと呼んでいる。
山崎瑛莉華(ヤマザキ エリカ)が本名。
「エリカさんって妹いたんだね、妹さんは本名で活動するの?」
「うん、まあ、一応公開オーディション出身でね、名前と顔は知れ渡ってるんだよね〜。私には全然似てないからバレることもないし〜。」
思ってたより有名な人らしい。
すり合わせのための課題をエリカさんに伝える。
「じゃあそのグループの子達に未来への不安と期待についてレポート書いてもらって!あと、頑張れる言葉を聞いてきて欲しい!期限は、今月末まで。」
「了解〜、受けてくれてありがと〜」
エリカさんはメモメモと課題を書き出している。
そして再び、2時間ほど打ち合わせして解散した。