明日の恋人
「次は、主役決めね!」
委員長が立候補者を求める。
するとお調子者の男子が、
「王子なんてこのクラスに1人しかいねぇーだろ!
おい、利央やれって〜!笑」と言った。
利央というのは、このクラスの中心人物で、容姿が整っていて女子からも人気の男子、音瀬利央のことだ。
利央いいじゃん!とクラスは盛り上がる。
え?まじ?俺がやんの?と驚いた顔で言いつつも彼は笑顔で引き受けた。
そして次は、白雪姫役を決めることになった。
「誰か、やってくれる人いない〜?」
私は、誰がやることになるのかなーなんて他人事みたいに呑気に思っていた。
「有坂さんがいいんじゃない?」
と誰かが言った。
え??私?
私は驚きのあまり、何も言うことができずにいた。
音瀬くんのように容姿がいいわけでも、人気者のわけでもない私に話が回ってくるとは思っていなかったからだ。
すると、
「たしかに!ってか、有坂さんって子役してたよね?」
と誰かが言った。
なんで知ってるの?と思いながらも、演劇に出演する際のパンフレットには名前も載るから知られていても不思議ではないのかと納得した。
なぜか落ち着いている頭とは逆に、私の鼓動はうるさく鳴り響いている。
クラスは、「え?そうなの?」とか、「劇団アリスだよね?めっちゃすごいとこじゃん!」、「え!わたしみにいったことあるよ!劇団アリス!」なんて言って盛り上がっている。
そして私は、盛り上がった雰囲気を壊して、断るなんて出来なくて、そのまま引き受けることになった。
委員長が立候補者を求める。
するとお調子者の男子が、
「王子なんてこのクラスに1人しかいねぇーだろ!
おい、利央やれって〜!笑」と言った。
利央というのは、このクラスの中心人物で、容姿が整っていて女子からも人気の男子、音瀬利央のことだ。
利央いいじゃん!とクラスは盛り上がる。
え?まじ?俺がやんの?と驚いた顔で言いつつも彼は笑顔で引き受けた。
そして次は、白雪姫役を決めることになった。
「誰か、やってくれる人いない〜?」
私は、誰がやることになるのかなーなんて他人事みたいに呑気に思っていた。
「有坂さんがいいんじゃない?」
と誰かが言った。
え??私?
私は驚きのあまり、何も言うことができずにいた。
音瀬くんのように容姿がいいわけでも、人気者のわけでもない私に話が回ってくるとは思っていなかったからだ。
すると、
「たしかに!ってか、有坂さんって子役してたよね?」
と誰かが言った。
なんで知ってるの?と思いながらも、演劇に出演する際のパンフレットには名前も載るから知られていても不思議ではないのかと納得した。
なぜか落ち着いている頭とは逆に、私の鼓動はうるさく鳴り響いている。
クラスは、「え?そうなの?」とか、「劇団アリスだよね?めっちゃすごいとこじゃん!」、「え!わたしみにいったことあるよ!劇団アリス!」なんて言って盛り上がっている。
そして私は、盛り上がった雰囲気を壊して、断るなんて出来なくて、そのまま引き受けることになった。