My Sweet Time

〜序章〜

私はあることがきっかけで陰キャになってしまった、元陽キャのJK、大原(おおはら) (あや)
誰にも言っていないけれど、空手をやっている。黒帯だ。
勉強、運動共にまぁまぁ、顔だって普通、、、だと思っている。彼氏はいた事がありません。他人の恋愛事情は気になるけど自分のはなぁ。ちなみに怒ると男口調になる。普段は制御しているから出ないけど。
そんな私だが、実は小学2年生の頃、恋をした。
初恋の相手は

香美海(かみかい) 良輔(ようすけ)

香美海は、幼稚園の頃から一緒だった。クラスもよく同じになった。腐れ縁みたいな。
香美海はモテる子だった。文武両道で香美海グループという大企業の息子で、しかも顔までイケメンなんだから。
だからこそ、香美海は皆のものだった。
私はこの初恋が報われるとは思っていなかったけど、心の何処かで報われると思っていた、のに。
小学3年生の時に、私はショックを受けた。そう。私は親の転勤により、転校することになってしまったのだ。
悲しかった。でも、いつまでも泣いてはいられず引っ越した。
その街はとても良い街だった。
、、、初恋の人のことを忘れるぐらいに。
そして、私はJKに。そこで私は恋をする。

遠藤(えんどう) 龍志(たつし)

彼はとても優しくて、勉強がちょっと苦手で、料理と音楽が得意なDKだ。顔は可愛い。
そこまでモテる子では無いけれど、私は彼の人間性に心を奪われた。

ある日のこと。今日から二学期が始まる。楽しみだな〜♪と浮かれていると後ろから声をかけられた。
「やっほー綾!今日から二学期じゃん!楽しもうね!」
話しかけてきたのは、馬橋(うまはし) 智美(さとみ)。私の大親友であり、私のたった二人しかいない話し相手の一人。
智美と話すのはとっても楽しい。ちなみに智美は文武両道で、顔も性格も美人。でもなぜかモテない。
「あ、そういえば綾は知ってる?二学期から転校生来るらしいよ!男子男子!名前は知らないけどね!」

「え!そうなの?!全然知らなかった、、、。どんな子だろ〜!楽しみ〜!!!!」

そして、朝のSHR(ショートホームルーム)が始まった。そして先生から転校生の紹介があった。私はその名前を聞いて驚いた。

「香美海 良輔」くんがこの度、このクラスの新しい仲間になります。彼に色々教えてあげるように。

え?先生?今、香美海 良輔って言いました?え?え?
なぜ御曹司の彼がここに来たんだろう。公立高校に。そう思っていると彼の挨拶が始まった。

「皆さん、初めまして。香美海 良輔です。よろしくお願い致します。」

お、私と知り合いってことは言わないんだ。良かった、、、!そう安堵していた、のに。彼はまた喋りだした。

「あーあと、このクラスの大原さんとは小学校が同じでした。」

え。それは言わないでよ!はぁ。これは面倒なことになりそう。
< 1 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop