My Sweet Time
そうして迎えた放課後。体育館裏にて”落とし前”をつける。

「あら大原さんこんにちは。んで?何をしようとしてるの?」

彼女はリーダー的存在。管状(かんじょう) 咲心(さこ)。私も力で勝とうと思ってはいたけど、、、まさか同じ思考をするとは思わなかった。彼女たちも助っ人を連れてきていたのだ。
私の高校空手部最強女子と言われる、西条(さいじょう) 暖笑(のえ)。私は彼女に勝ったことがある。まぁ彼女も強いから、私がかなう訳ないと思って連れてきたんだろうなぁ。そして、暖笑が口を開いた。

「こんにちは。大原さん!私は友達の咲心に頼まれてきたの。私と一勝負なさい。もし私が負けたら大人しく、貴女から”は”引くわ。でももし私が勝てば、大人しく言うことを聞きなさい。」

「ええ。わかったわ。」

あれ?私のこと覚えてないのかな?私中学生のとき全国一位だったんだけど、、、。まあいいか。できればやりたくないけど、仕方ないよね。

そして、始まった。決闘が。暖笑はとても強くなっていた。あれからだいぶ練習したのだろう。でも。私もまだ空手を続けているから、まだまだ劣らない自信がある。

2分後。決着が着く。皆が驚いている。でも暖笑はやっぱりなという顔をしている。そう。私が勝った。

「なんで?なんで暖笑に大原さんが勝てるの?暖笑はめちゃくちゃ強いのに、、、。」という感じで。

「じゃあ、私からは手を引いてね。それじゃ。」

そう言い放った私はその場から去ろうとした。でも暖笑に手を掴まれた。
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