プルメリアと偽物花婿
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ホテルでの生活を堪能するぞ、と決めた私たちは夕食もホテルで取ることにした。
海に面したテラス席で、ダイヤモンドヘッドが見える最高のロケーション。さらに夕日が落ちていくのを眺めることもできるし、ハワイアンミュージックの生演奏とフラのステージが見れて、ハワイらしさを味わえる。
「今日もTHEハワイ!な夕食になりましたね」
「ハワイ食はもう飽きたよーってなるまでは食べまくる気持ち」
「いいですね。それで日本帰ったら思いっきり和食食べましょう」
新鮮なタコとシュリンプのサラダを食べながら和泉が笑った。
こう非現実な世界が続いていると、和泉との関係もハワイの間だけ、な気がしてくる。だからか帰国後の約束を取り付けると少しくすぐったい気持ちになる。
「味噌汁に感動するかな?」
「俺はこないだ帰国後の空港で食べたとんかつに涙が出ましたね」
「あーいいね。とろろもつけちゃおう」
私たちは明日からの旅程を確認しながら、まだまだハワイで食べたいものを発表しあったり、カクテルを飲みながらフラのステージを眺めたりした。
私も楽しかったけど、和泉もリラックスして楽しそうに過ごしていた。
挙式の時にちらりと見せた傷ついたような表情は見えない。
和泉ときちんと話をしたい。だけど私がこれから和泉とどうしたいのかがまだ固まっていない。和泉といると楽しいのは事実だ。和泉が照れると伝染する。
そもそも私は早く結婚がしたいし、和泉は自称する通り優良物件なんだと思う。
だけど、和泉が私を大切にしてくれているのはひしひしと感じるから。生半可な気持ちで応えるのは違う。きっとこの気持ちを吐き出せば、和泉は俺のせいにしていいですよと甘やかして逃げ場をくれる。
流されるのは簡単だ。だけど私だって和泉を大切には思っている、それが恋愛なのかはわからないだけで。
だから私がどうしたいかを、きちんと考えて誠実に伝えないと。
ハワイは二日目が終わり、和泉はまた昨日と同じく足をはみ出しながらソファで眠った。
残り三日。この三日の間に私の気持ちを決める。
ホテルでの生活を堪能するぞ、と決めた私たちは夕食もホテルで取ることにした。
海に面したテラス席で、ダイヤモンドヘッドが見える最高のロケーション。さらに夕日が落ちていくのを眺めることもできるし、ハワイアンミュージックの生演奏とフラのステージが見れて、ハワイらしさを味わえる。
「今日もTHEハワイ!な夕食になりましたね」
「ハワイ食はもう飽きたよーってなるまでは食べまくる気持ち」
「いいですね。それで日本帰ったら思いっきり和食食べましょう」
新鮮なタコとシュリンプのサラダを食べながら和泉が笑った。
こう非現実な世界が続いていると、和泉との関係もハワイの間だけ、な気がしてくる。だからか帰国後の約束を取り付けると少しくすぐったい気持ちになる。
「味噌汁に感動するかな?」
「俺はこないだ帰国後の空港で食べたとんかつに涙が出ましたね」
「あーいいね。とろろもつけちゃおう」
私たちは明日からの旅程を確認しながら、まだまだハワイで食べたいものを発表しあったり、カクテルを飲みながらフラのステージを眺めたりした。
私も楽しかったけど、和泉もリラックスして楽しそうに過ごしていた。
挙式の時にちらりと見せた傷ついたような表情は見えない。
和泉ときちんと話をしたい。だけど私がこれから和泉とどうしたいのかがまだ固まっていない。和泉といると楽しいのは事実だ。和泉が照れると伝染する。
そもそも私は早く結婚がしたいし、和泉は自称する通り優良物件なんだと思う。
だけど、和泉が私を大切にしてくれているのはひしひしと感じるから。生半可な気持ちで応えるのは違う。きっとこの気持ちを吐き出せば、和泉は俺のせいにしていいですよと甘やかして逃げ場をくれる。
流されるのは簡単だ。だけど私だって和泉を大切には思っている、それが恋愛なのかはわからないだけで。
だから私がどうしたいかを、きちんと考えて誠実に伝えないと。
ハワイは二日目が終わり、和泉はまた昨日と同じく足をはみ出しながらソファで眠った。
残り三日。この三日の間に私の気持ちを決める。