漆黒に溺れて
言い逃げてクラブを後にする


帰ろうと駅に向うその間もスマホが震えっぱなし


ほっときながら歩いていれば


「お姉さん一人?」


一人のチャラそうな男に話し掛けられる


「え?無視?暇なら遊ぼうよ」


無視して早足で歩くもしつこく話し掛けられ腕を掴まれる


「迷惑なんで離してもらっていいですか」


「嫌だけど」


力任せに腕を振ったら


「いって」


男の顔に指先だ当たってしまった


「てめ調子乗んなよ」


さっきよりも強く掴まれ引っ張られる


「ちょっと離してよ」


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