漆黒に溺れて
抵抗するもズルズルと連れてかれる


この街ではこういうことが日常茶飯事
周りを見ても誰も助けてはくれないし目も合わせない


そのまま路地に連れて来られる


そこには二人の男のいた
どうやらこの男の仲間もらしく囲まれた


「へぇ今日はこの子」


「けっこう可愛いじゃん」


「まぁでもちょっと躾が必要っぽいわ」


仲間達は男の顔の引っ掻き傷に気づき


「お前だせぇ」


「まじ?見かけによらず気強いんだ」


二ヤニヤと笑い出す


「いい加減離して」


もう一回腕を振りほどきそのまま男を突き飛ばす
油断していた男はそのままよろけた


「おい何してんだ」


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