漆黒に溺れて
別の男に手を伸ばしてきたのでそれを避け
昔習っていた護身術で対抗し何とか抜け出すも


足がもつれ転んでしまう
慌てて立ち上がって逃げるも捕まりそのまま壁に押し付けられた


「ナメたまねしやがって!」


結局男には力では敵わない
自分の無力さに涙が滲む


「少し痛い目にあわねぇとわからねぇようだな」


男の拳が振りかぶる


殴られると思って咄嗟に目をつぶった


すると思っていた衝撃がこなく変わりに男の「グァッ」という声が耳に届き
同時に押さえつけられた力から解放された


不思議に思い目を開けると男が数m先に吹っ飛んでいた


え?何が起こってんの


「てめぇ何すんだよ」


仲間の一人がある方向へ睨みつける


その視線を辿るとそこに一人の男が立っていた


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