漆黒に溺れて
逆に莉子に引っ張られて二人で壁際に寄る


「百合ちゃんダメだよ」


「え?会いに来たんじゃないの」


「違う違う顔を見に来ただけ」


「そーなの?」


「そ。ばれたら怒れちゃうから遠くから見るの」


何じゃそりゃ


「とりあえず見えるとこに移動しようよ」


頷いたのを確認しどうにか見える場所へと移動する


「どう見えそう?」


「えーっとね、、あっ!こーくんだ!!かっこいい」


ようやくお目当ての人物を見つけたようでめちゃめちゃ喜んでる


そんなに見てたらばれそうな気もするけど


二人で棒立ちだとかえって目立つため
適当に踊ったり、声をかけてくる男をあしらいながら1、2時間過ごす


莉子がトイレに行ったタイミングで私はバーカウンターへ向かう


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