御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
しばらくすると龍之介がスーツから部屋着に着替えて一階に降りてきた。
リビングで有紗たち三人と対峙する。
有紗はふたりを紹介する。
「こちらが圭太で、こちらが康太です」
ふたりは相変わらず、少し不安そうに有紗にぴったりくっついたまま龍之介をジッと見ている。
「よろしく」
龍之介がにっこりと笑いかけても、そのままだ。
龍之介も無理に距離を縮めようとはせずにその場から近づこうとしなかった。ふたりを怖がらせないためだろう。
でも視線は離さない。優しげにふたりを見比べて口を開いた。
「髪が違うんだな」
「はい。顔はそっくりなのに珍しいねって言われます」
龍之介が柔らかく微笑んだ。
「圭太は父親似で康太は母親似か」
その言葉に、有紗の胸がドキンと大きな音を立てた。
髪は両親それぞれに似た。よく言われる言葉だ。
でもそれを父親である彼本人の口から聞くと全然違って聞こえる。
あらためて、双子はあの夜の証なのだということを直接口にされたような気分だった。
頬が熱くなっていくのを感じながら、目を伏せる。
そんな有紗に気がついて、龍之介も目を逸らして掠れた声を出した。
「あ……いや」
「あっぶー」
圭太が龍之介を指差して不思議そうに首を傾げた。
双子は性格も少し違っていて、圭太はなにに対しても好奇心旺盛、康太は少し怖がりだった。
リビングで有紗たち三人と対峙する。
有紗はふたりを紹介する。
「こちらが圭太で、こちらが康太です」
ふたりは相変わらず、少し不安そうに有紗にぴったりくっついたまま龍之介をジッと見ている。
「よろしく」
龍之介がにっこりと笑いかけても、そのままだ。
龍之介も無理に距離を縮めようとはせずにその場から近づこうとしなかった。ふたりを怖がらせないためだろう。
でも視線は離さない。優しげにふたりを見比べて口を開いた。
「髪が違うんだな」
「はい。顔はそっくりなのに珍しいねって言われます」
龍之介が柔らかく微笑んだ。
「圭太は父親似で康太は母親似か」
その言葉に、有紗の胸がドキンと大きな音を立てた。
髪は両親それぞれに似た。よく言われる言葉だ。
でもそれを父親である彼本人の口から聞くと全然違って聞こえる。
あらためて、双子はあの夜の証なのだということを直接口にされたような気分だった。
頬が熱くなっていくのを感じながら、目を伏せる。
そんな有紗に気がついて、龍之介も目を逸らして掠れた声を出した。
「あ……いや」
「あっぶー」
圭太が龍之介を指差して不思議そうに首を傾げた。
双子は性格も少し違っていて、圭太はなにに対しても好奇心旺盛、康太は少し怖がりだった。