御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
「例えば家が汚れてもなにかが壊れたとしても想定内だ。怪我をしなければそれでいい。さっき君が言ったように、俺はここでは子供たちにのびのび過ごしてほしいと思っている。それはもちろん君にもだ。いちいち謝る必要はない」
まるで有紗のこれまでの育児を見てきたような言葉だった。
やんちゃな双子は可愛いけれど、ときに困ったことをする。
スーパーや役所で出先に連れて行くたびに有紗は周囲に謝ってばかりだった。
家では気を使うなということだろう。それでも素直に頷けなかった。
双子がやんちゃなのは仕方がない。それを止めることはできないかもしれないが、母親が謝ることは大切だと思うから。
「副社長がそう思ってくださるのはありがたいです。ですが、それでは私の気が済みません」
きっぱりと有紗は言う。謝らないなんてそっちの方が気が重い。
龍之介が身を乗りだして、有紗を真っ直ぐに見つめた。
「俺は君と、子供たちを育てたいんだ」
その言葉に、有紗は目を見開いた。
「ここからはお願いになるんだが、父親として君と一緒に子供たちを育てさせてほしいんだ。子供たちがすることに、父親が謝られることはない。二年も放っておいて今さらと思うだろうが……」
「副社長……」
まさか彼が法的なあるいは金銭的な責任を取るというだけではなく、父親として子育てに関わるとまで言うとは思わなかった。
世界的企業を動かす彼が血が繋がっているとはいえ、結婚していない相手との子を……。
「俺に、その資格はないだろうか? 一緒に子育てをする相手として不安か?」
苦しげに彼は有紗に問いかける。
有紗は首を横に振った。
「そんなことは……」
まるで有紗のこれまでの育児を見てきたような言葉だった。
やんちゃな双子は可愛いけれど、ときに困ったことをする。
スーパーや役所で出先に連れて行くたびに有紗は周囲に謝ってばかりだった。
家では気を使うなということだろう。それでも素直に頷けなかった。
双子がやんちゃなのは仕方がない。それを止めることはできないかもしれないが、母親が謝ることは大切だと思うから。
「副社長がそう思ってくださるのはありがたいです。ですが、それでは私の気が済みません」
きっぱりと有紗は言う。謝らないなんてそっちの方が気が重い。
龍之介が身を乗りだして、有紗を真っ直ぐに見つめた。
「俺は君と、子供たちを育てたいんだ」
その言葉に、有紗は目を見開いた。
「ここからはお願いになるんだが、父親として君と一緒に子供たちを育てさせてほしいんだ。子供たちがすることに、父親が謝られることはない。二年も放っておいて今さらと思うだろうが……」
「副社長……」
まさか彼が法的なあるいは金銭的な責任を取るというだけではなく、父親として子育てに関わるとまで言うとは思わなかった。
世界的企業を動かす彼が血が繋がっているとはいえ、結婚していない相手との子を……。
「俺に、その資格はないだろうか? 一緒に子育てをする相手として不安か?」
苦しげに彼は有紗に問いかける。
有紗は首を横に振った。
「そんなことは……」