御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
「謝ることじゃないよ。それだけ君が子供たちを大切に思っているということだろう。子育ては、はじめてなんだからわからなくて当然だ。ただ俺はそんな君を見られるのが嬉しいと思っただけだ」
 
その言葉に、有紗は瞬きをして答えられない。まるで、有紗に愛情があるかのような言葉だ。
 
頬が熱くなるのを感じながら目を伏せた。

「子供たちのことは、わからないことだらけです。ネットの情報も本当かわからないし、ひとりひとり成長具合が違うから」
 
なんの意味もない彼の言葉に、胸がドキドキと反応してしまっているのが恥ずかしい。

「ひとつひとつ相談にのるよ」
 
彼がそう言った時、マッシュポテトで満足した圭太が、メリーゴーランドを指差した。

「おー!」
 
それに答えるように康太も声をあげる。

「ぶうー」
 
ふたりとも、お腹がいっぱいになったから、遊びたくなったのだ。
 
龍之介がスプーンを置いた。

「メリーゴーランドだな、乗りたいか? ソファのところなら乗れそうだな。じゃあ、一緒に乗ろう。康太もおいで」
 
そう言って立ち上がり、ふたりともまとめて抱き上げる。

「有紗はゆっくり食べてて」
 
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