御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
彼の言葉が有紗の心に染み渡る。自分を見つめる優しい眼差しがじわりと滲んだ。

「有紗、愛してるよ。この街で、幸せになろう」

「はい、龍之介さん」
 
言葉に力を込めて有紗が言うと。

「どーん! どーん!」
 
膝の上で圭太が嬉しそうに両腕を上げた。

「おー! おー!」
 
龍之介の膝に座る康太もつられて声をあげる。

「怖くないか? 綺麗だな」
 
子供たちに優しく話しかける龍之介に、有紗の胸がいっぱいになる。 
 
今日のことをずっとずっと覚えていよう。
 
彼のそばで、このかけがえのないふたつの命を大切にして、生きていく。そうすれば、きっと、なにがあっても乗り越えられる。
 
ずっと幸せな道が続いている。
 
ドドーン!っ、ひときわ大きな音がほ鳴り響く。
 
たくさんの光の花が夜空に散り、幸せな家族とベリが丘の街を照らしていた。
 
 

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