御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
逆にそういう社員を支える仕事内容に魅力を感じたのだ。
「どちらかというと自分が前へ出るより誰かのサポートをする方が好きなんですよね」
「そうなんだ。そう言えばこの前真山さんが出張に同行した金崎くん。真山さんのことめちゃくちゃ褒めてたな。すごくやりやすかったって」
金崎は、近々ニューヨーク支社への出向が決まっている海外事業部でも期待の若手社員だ。仕事は的確で丁寧で、ひたむきな努力を欠かせない、海外事業部のホープだ。
そんな相手に褒められていたという話に、有紗は嬉しくなる。
「出張同行ははじめてで、ご迷惑をおかけしたかもしれないのに、嬉しいです。それに私にとっても勉強になりました」
「次も真山さんがいいって言ってたよ」
丸山がにっこりと笑ったその時、フロアの入り口が騒がしくなったような気がして、ふたりして振り返る。
背の高い男性が、コツコツと靴音を鳴らしてフロアに入ってきた。
「わ、副社長だ」
丸山が少し弾んだ声を出した。
彼女と有紗だけでなく、他の者も皆彼に注目して、心なしか落ち着かない表情になった。
「どちらかというと自分が前へ出るより誰かのサポートをする方が好きなんですよね」
「そうなんだ。そう言えばこの前真山さんが出張に同行した金崎くん。真山さんのことめちゃくちゃ褒めてたな。すごくやりやすかったって」
金崎は、近々ニューヨーク支社への出向が決まっている海外事業部でも期待の若手社員だ。仕事は的確で丁寧で、ひたむきな努力を欠かせない、海外事業部のホープだ。
そんな相手に褒められていたという話に、有紗は嬉しくなる。
「出張同行ははじめてで、ご迷惑をおかけしたかもしれないのに、嬉しいです。それに私にとっても勉強になりました」
「次も真山さんがいいって言ってたよ」
丸山がにっこりと笑ったその時、フロアの入り口が騒がしくなったような気がして、ふたりして振り返る。
背の高い男性が、コツコツと靴音を鳴らしてフロアに入ってきた。
「わ、副社長だ」
丸山が少し弾んだ声を出した。
彼女と有紗だけでなく、他の者も皆彼に注目して、心なしか落ち着かない表情になった。