御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
うなじに差し込まれた大きな手が、きちんとまとめられた有紗の髪を乱していく。
甘い期待と、罪悪感。いけないこととわかっていても心と身体は彼を求めた。
「んんっ……!」
素早く中に入り込み暴れ回る彼の熱が、有紗の理性を溶かしてゆく。
唐突に与えられたはじめての甘い口づけに、彼のスーツをギュッと掴み、有紗は夢中になっていく。
このまま時が止まればいい。
自分を取り巻く現実も。
踏み込んでしまった過ちも。
なにもかも忘れて、このまま彼に溺れたい。
その先にあるのがなんだってかまわなかった。
——ぼんやりとする視線の先で、星空を背にした龍之介が口を開く。
「有紗、俺も君を愛してる」
愛おしい人の愛の言葉に、有紗の身体がジンと痺れた。
この言葉を聞けただけで、生きていけると確信する。
この言葉が、この場だけだということはわかっている。
一夜限りの愛を交わす男女の間の合言葉。
それをまるで本心ように言える彼は、どこまでも遠い人。
たくさんの女性たちと愛を交わした彼のほんの一瞬の気まぐれだ。
それでもいいと有紗は思う。
もとより、一緒になれない立場なのだ。彼にとって一夜だけの愛だとしても、自分にとって一生に一度の愛ならば、それで十分。
——これっきり、絶対に誰にも言わないから。
胸の中の罪悪感から逃れるように目を閉じて、有紗は彼の胸に抱きついた。
真っ赤に染まる有紗の耳に、龍之介が囁いた。
「中へ入ろう」
甘い期待と、罪悪感。いけないこととわかっていても心と身体は彼を求めた。
「んんっ……!」
素早く中に入り込み暴れ回る彼の熱が、有紗の理性を溶かしてゆく。
唐突に与えられたはじめての甘い口づけに、彼のスーツをギュッと掴み、有紗は夢中になっていく。
このまま時が止まればいい。
自分を取り巻く現実も。
踏み込んでしまった過ちも。
なにもかも忘れて、このまま彼に溺れたい。
その先にあるのがなんだってかまわなかった。
——ぼんやりとする視線の先で、星空を背にした龍之介が口を開く。
「有紗、俺も君を愛してる」
愛おしい人の愛の言葉に、有紗の身体がジンと痺れた。
この言葉を聞けただけで、生きていけると確信する。
この言葉が、この場だけだということはわかっている。
一夜限りの愛を交わす男女の間の合言葉。
それをまるで本心ように言える彼は、どこまでも遠い人。
たくさんの女性たちと愛を交わした彼のほんの一瞬の気まぐれだ。
それでもいいと有紗は思う。
もとより、一緒になれない立場なのだ。彼にとって一夜だけの愛だとしても、自分にとって一生に一度の愛ならば、それで十分。
——これっきり、絶対に誰にも言わないから。
胸の中の罪悪感から逃れるように目を閉じて、有紗は彼の胸に抱きついた。
真っ赤に染まる有紗の耳に、龍之介が囁いた。
「中へ入ろう」