御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
第3章 再会は突然に
二年後
ピリリリと携帯のアラームが鳴り、有紗薄く目を開ける。
部屋の中の明るさに朝が来たのだと思うけれど、すぐに身体が動かない。
ついさっき目を閉じたばかりのような気がするほど、疲れが取れていなかった。
携帯の画面を確認すると、時刻は午前五時半、もう起きる時間だ。でもやっぱり身体は動かない。
瞼が鉛のように重かった。後五分だけ……有紗がもう一度目を閉じた時。
「いたっ!」
頬になにかがぶつかって、声をあげて目を開ける。小さな足だった。起き上がり足の持ち主を確認する。
「けいくんか……」
呟くと自然と口もとに笑みが浮かぶ。一歳三カ月の圭太は、先日歩けるようになったばかりだが、足の力は結構強い。
有紗は可愛いその足にちゅっと口づけた。
おかげで一気に目が覚めた。
そのままむくりと起き上がり、布団の中を見回した。もうひとりの息子晃太が寝ているべき場所にいない。
有紗が足元に目をやると、彼はそこにいた。布団から飛び出している。
有紗は口もとに笑みを浮かべて身体が冷えないように布団をかける。
頬にキスをしたくなるのをぐっとこらえて、そっと布団を抜け出した。
彼らを起こすまではまだもう少し時間がある。寝ててもらわなくては困ったことになるからだ。
やんちゃ盛りの双子との平日の朝は、忙しいなんてものではない。
予想外の出来事ばかり起こるから、彼らが寝ている間が勝負なのだ。
朝ごはんを準備して、彼らの服を準備して、有紗も先に顔を洗ってメイクまでしてしまおう……。
そんなことを考えているうちに、有紗の頭にスイッチが入った。
部屋の中の明るさに朝が来たのだと思うけれど、すぐに身体が動かない。
ついさっき目を閉じたばかりのような気がするほど、疲れが取れていなかった。
携帯の画面を確認すると、時刻は午前五時半、もう起きる時間だ。でもやっぱり身体は動かない。
瞼が鉛のように重かった。後五分だけ……有紗がもう一度目を閉じた時。
「いたっ!」
頬になにかがぶつかって、声をあげて目を開ける。小さな足だった。起き上がり足の持ち主を確認する。
「けいくんか……」
呟くと自然と口もとに笑みが浮かぶ。一歳三カ月の圭太は、先日歩けるようになったばかりだが、足の力は結構強い。
有紗は可愛いその足にちゅっと口づけた。
おかげで一気に目が覚めた。
そのままむくりと起き上がり、布団の中を見回した。もうひとりの息子晃太が寝ているべき場所にいない。
有紗が足元に目をやると、彼はそこにいた。布団から飛び出している。
有紗は口もとに笑みを浮かべて身体が冷えないように布団をかける。
頬にキスをしたくなるのをぐっとこらえて、そっと布団を抜け出した。
彼らを起こすまではまだもう少し時間がある。寝ててもらわなくては困ったことになるからだ。
やんちゃ盛りの双子との平日の朝は、忙しいなんてものではない。
予想外の出来事ばかり起こるから、彼らが寝ている間が勝負なのだ。
朝ごはんを準備して、彼らの服を準備して、有紗も先に顔を洗ってメイクまでしてしまおう……。
そんなことを考えているうちに、有紗の頭にスイッチが入った。