御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
有紗はすかさず口を開く。
「丸山さんは行って下さい。私大丈夫ですから」
「え? いいの?」
「はい。人が少ない方が集中できますから」
有紗が言うと、丸山はやや申し訳なさそうにしながらも立ち上がる。
「ありがとう、今度埋め合わせするね」
そう言って丸山はすでに人が集まりだしている龍之介のところへいそいそと歩いていく。数名の社員を残して彼らは去っていった。
静かになったフロアで、有紗はさっそくデータ入力に戻ろうとする。
そこへ。
「真山さんは、行かなくてよかったの?」
声をかけらられて振り返ると、浜田がにこにこして立っていた。
「はい、これキリのいいところまでやってしまいたいので」
「だけど君ならそのくらいランチに行った後でも十分に間に合うだろう。真山さん、副社長のランチミーティングに行ったことないでしょう」
「う……はい……すみません」
浜田の指摘に有紗は反射的に謝る。
彼の言う通り有紗は龍之介のランチに一度も参加したことはなかった。いつもなにか適当な理由をつけてオフィスに残ることにしている。
「いや、謝ることはないよ。べつに仕事じゃないんだし。ただ珍しいなと思っただけで。副社長のランチは女性社員にはとくに……いやこれ以上言ったら問題になるな」
呟き口を閉じる浜田に、有紗はくすりと笑みを漏らした。
確かにこれ以上言うと問題になるが、今彼が言った通り、女性社員の中には龍之介と個人的な話をしたいという理由で参加する者も少なくない。
「内緒にしておいてくれるかな?」
「もちろんです」
「丸山さんは行って下さい。私大丈夫ですから」
「え? いいの?」
「はい。人が少ない方が集中できますから」
有紗が言うと、丸山はやや申し訳なさそうにしながらも立ち上がる。
「ありがとう、今度埋め合わせするね」
そう言って丸山はすでに人が集まりだしている龍之介のところへいそいそと歩いていく。数名の社員を残して彼らは去っていった。
静かになったフロアで、有紗はさっそくデータ入力に戻ろうとする。
そこへ。
「真山さんは、行かなくてよかったの?」
声をかけらられて振り返ると、浜田がにこにこして立っていた。
「はい、これキリのいいところまでやってしまいたいので」
「だけど君ならそのくらいランチに行った後でも十分に間に合うだろう。真山さん、副社長のランチミーティングに行ったことないでしょう」
「う……はい……すみません」
浜田の指摘に有紗は反射的に謝る。
彼の言う通り有紗は龍之介のランチに一度も参加したことはなかった。いつもなにか適当な理由をつけてオフィスに残ることにしている。
「いや、謝ることはないよ。べつに仕事じゃないんだし。ただ珍しいなと思っただけで。副社長のランチは女性社員にはとくに……いやこれ以上言ったら問題になるな」
呟き口を閉じる浜田に、有紗はくすりと笑みを漏らした。
確かにこれ以上言うと問題になるが、今彼が言った通り、女性社員の中には龍之介と個人的な話をしたいという理由で参加する者も少なくない。
「内緒にしておいてくれるかな?」
「もちろんです」