御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
破談になった……?
フリーズしたままぐるぐると考える有紗に、龍之介が怪訝な表情になる。
「彼女はまだ秘書室に在籍してるが、当然結婚はしていない……どうしてそう思うんだ?」
「え? う、噂で……そう聞いたので」
噂と言っても本人が言っていたのだから限りなく事実に近い話のはずだったが……。
「噂? そんな噂どこから……とにかく私は独身だ。だから君が心配しているようなことにはならない。子供たちの話は進めていいな?」
龍之介が結論を出す。
有紗は唖然としたまま頷くが、頭の中は混乱を極めていた。
彼のこの口ぶりは、まるではじめから縁談などなかったかのようだ。
だったら自分は、とても重大な勘違いをしていたということになる。
「こちらの都合で申し訳ないが、君たちにはノースエリアにある私の家へ引っ越してきてもらいたい。これから君たちに必要なものはすべて私が面倒をみる」
まだ動揺から抜け出せない有紗をよそに、龍之介が話を進めている。
その、突拍子もない内容に、有紗はさらに驚いて声をあげる。
「え? 引っ越し⁉︎ そんな……どうしてですか⁉︎」
「君たちを守るためだ」
龍之介が申し訳なさそうにした。
「私に子供がいることが世間に知られたら、君たちを巻き込むことになる。もちろん将来的には公表することになるが、まずは慎重にことを進めたい。ノースエリアにはゲートがあって居住者の許可のない者は街の中にも入れないから、私と君たちが会っていても大丈夫だ」
そこで有紗は、彼が週刊誌に追われる身だということを思い出した。確かに子供たちと会っているところを撮られたら大変なことになってしまう。
場合によっては信用を失いかねない。それこそが、有紗が心配していることだった。
でもだからといって同じ家に住むなんて、そんなことしていいのかさっぱりわからなかった。
「君たちを厄介なことに巻き込むことになるのが申し訳ない。だが必ず守ると約束する」
フリーズしたままぐるぐると考える有紗に、龍之介が怪訝な表情になる。
「彼女はまだ秘書室に在籍してるが、当然結婚はしていない……どうしてそう思うんだ?」
「え? う、噂で……そう聞いたので」
噂と言っても本人が言っていたのだから限りなく事実に近い話のはずだったが……。
「噂? そんな噂どこから……とにかく私は独身だ。だから君が心配しているようなことにはならない。子供たちの話は進めていいな?」
龍之介が結論を出す。
有紗は唖然としたまま頷くが、頭の中は混乱を極めていた。
彼のこの口ぶりは、まるではじめから縁談などなかったかのようだ。
だったら自分は、とても重大な勘違いをしていたということになる。
「こちらの都合で申し訳ないが、君たちにはノースエリアにある私の家へ引っ越してきてもらいたい。これから君たちに必要なものはすべて私が面倒をみる」
まだ動揺から抜け出せない有紗をよそに、龍之介が話を進めている。
その、突拍子もない内容に、有紗はさらに驚いて声をあげる。
「え? 引っ越し⁉︎ そんな……どうしてですか⁉︎」
「君たちを守るためだ」
龍之介が申し訳なさそうにした。
「私に子供がいることが世間に知られたら、君たちを巻き込むことになる。もちろん将来的には公表することになるが、まずは慎重にことを進めたい。ノースエリアにはゲートがあって居住者の許可のない者は街の中にも入れないから、私と君たちが会っていても大丈夫だ」
そこで有紗は、彼が週刊誌に追われる身だということを思い出した。確かに子供たちと会っているところを撮られたら大変なことになってしまう。
場合によっては信用を失いかねない。それこそが、有紗が心配していることだった。
でもだからといって同じ家に住むなんて、そんなことしていいのかさっぱりわからなかった。
「君たちを厄介なことに巻き込むことになるのが申し訳ない。だが必ず守ると約束する」