はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま就寝中。
 だからって何も姉ちゃんとやらなくたっていいのにさ、、、、。 そうは思うけど、シチュエーション上、止むを得ないのよね。
姉ちゃんを怒らせた後だしさあ、、、。 それに姉ちゃんを鎮められるのも俺しか居ないし、、、。
 とか何とか考えながら湯に浸かっています。 「そろそろ出ようか。」
眠そうな姉ちゃんが言ってきました。 「そうだよね。」
 先に立った姉ちゃんを後ろから抱いてみる。 「またやってもいいわよ。」
「おいおい、それはやばいよ。」 「何で?」
「姉ちゃん 声がでかいんだから。」 「そっか。」
 なんとも寂しそうな顔をするもんだから振り向かせて抱き締めてやりました。 「彼氏だったらいいのになあ。」
「え? 彼氏じゃないんかい?」 「あんたは弟だから。」
でもそっとキスをすると妙に萌えてしまうんです 姉ちゃん。 (ばれてなきゃいいけどなあ、、、。)

 翌朝、母ちゃんはいつも通りに食事を作っています。 そこへ姉ちゃんが入ってきました。
 「あらあら、おはよう。 あんた可愛くなったんじゃない?」 「ギク、、、。」
「おやおや、どうしたの?」 「な、何でもない。」
「変なの。 まあいいわ。 味噌汁出来てるからね。」 「ありがとう。」
 「夕べさあ、遅くに風呂入ってたよね?」 「う、うん。」
「あんたたち、子供の頃から仲良しだもんねえ。 このまま結婚したら?」 「母さん、それは無いよ。」
「何で?」 「だってあたしら姉弟だもん。 姉弟で結婚するなんて変だよ。 あはははは。」
でもなんか笑顔が寂しそう。 「変だなあ、、、。」
 母ちゃんは不思議そうな顔をして皿を洗っています。 俺が飯を食べていても母ちゃんは不思議そうな顔で、、、。
でも昨夜のことは気付いてないらしい。 俺は何故かホッとしたのだった。
 そりゃさあ、いくら結婚が難しいとはいえ、姉と弟が親の見ていない隙にエッチをしたんだ。 誰だって気にしないわけが無いだろう。

 そんなわけで今日はどうもすっきりした気分で交番に出掛ける私なのでありました。
いつも通りにドアを開け、「おはようございまーす。」って誰も居ないのに声を掛ける。 無線も壊れてないから大丈夫。
 椅子に座って職務開始、、、。 そう思いながらズボンのポケットに手をやると何か入っている。
(何だろう?)と思って出してみたら姉ちゃんのショーツじゃないかいな。 しかも昨日履いてたやつ。
「やってくれたな。」 苦笑いしながらそれを机の引き出しに、、、。 変なお巡りさん。
 何気にニュースを見てみる。 あれあれ?
 靖国神社の小便太郎が出禁になったって? 嘘だろう?
 でもね、どうも本当らしいんだ。 外務省もあまりの抗議に折れたんだと。
まあね、もともとがチャイナ族だからさ、出禁なんてしたくないよなあ? でもさ、やらないと。
 だって英霊が眠る場所にお漏らししたんだよ。 しかも動画で拡散されてしまった。
共産党も詫びてきて「これ以上の騒ぎにはしたくないから、、、。」って言ってきた。
 日本政府に叩かれたらそれこそ全世界が一気に沸点に達するくらいにもめてしまう。 国をそこまで追い込んだやつなんだ。
そりゃあ出禁で当然だよ。 むしろ、甘いくらいだ。
 右の皆さんは「ボコボコにしてやれ!」って思ってるかもね。 まあ、一歩前進かな。
 不法移民問題は全世界的に無茶苦茶な拡大をしております。 日本は?
そんなこと無いと思うでしょう? 甘い甘い。
観光ビザでやってきて、そのまま雲隠れする外国人が多いのよ。 アホらしい。
そして技術研修生ね。 あれだって研修先から逃げちまって隠れられたら探せないもんねえ。
やっぱり、そういうのはきちんと網を掛けないとね。

 最近さあ、学校って何でこんなに問題が多いのかね? 健康診断で校医が猥褻事件を起こしたって?
なになに? 小学生だったら抵抗しないし文句も言わないだろうって?
甘すぎるな お医者さん。 そんなんじゃあ、あんたは変態医者だよ。
 小学校の健康診断でプライベートゾーンを覗く必要が有るのかい? 無いよね?
よほどの奇形とか膿が駄々洩れしてるとかいうんなら別だよ。 でもそれだって状況を聞いて婦人科に問い合わせればいいだろう。
しかも何で校医って男が多いわけ? そこからして問題じゃないよ。
 教育委員会も教育委員会だよなあ。 バシッと言えないんだから頼りにならないよね。
 おかしすぎるよ 今の日本は。
 少子化対策と言えば出産費用を出しますとか、子育てを全国民で応援しましょうとか、、、何を考えてるんだ?
 大家族を復活させればそれでいいじゃないか。 それもしないで金をばら撒こうったって問題は解決しないよ。
 費用が問題じゃないの。 各家族になりたがってジジババたちを切り離したことが問題なの。
 だからさ、子供が生まれても周りに協力してくれる人が居ないわけよ。 みんな働いてるんだもん 無理だよ。
それでいて「手伝ってくれない。」とか「相談を聞いてくれない。」とか文句を言うわけでしょう?
 自分らがそうしたくてやったんだから受け止めなさいよね。 嫌だったら大家族に戻りなさい。
 ジジババをうるさいとか面倒とか言って遠ざけておいて勝手すぎるんだ。 馬鹿野郎目。
 そりゃな、うるさいかもしれないよ。 小言は言われるし、やらかせば怒られる。
仕方ないだろう。 自分たちが経験してきたことを喋ってるんだから。
その中でうまく付き合っていくしか無いんだよ。 少子化を食い止めるにはこれしか無いんだ。
我儘はいい加減にしてくれ。

 あっちこっちで騒がれている裏金疑惑、、、。 警察だって例外じゃないらしい。
本部長様の選別用に違反件数を積み上げたりして捻出してるとかしてないとか、、、。 もちろん、俺は関わってないよ。
本庁のことだからねえ。 それじゃなくても揉み消しとかお蔵入りとか在るらしいじゃん。 風営法関係なんて賄賂の山だしなあ。
 お歳暮とかお中元とか高価な贈り物を貰ってらっしゃるとかいないとか、、、。
 ついでにさあ、身内が事故って死んだのにぶつかられた相手の責任にして逃げたりするんだから汚いよなあ。 そんな警察に俺は居るんだよ。
ああ情けない。 事故くらい認めなさいよね 見苦しい。
 何だかんだと言いたいことはたーーーーーーーーーーーっくさん有るけれど、潰されちゃ適わんからやめとくね。
 それにしても静かな一日。 姉ちゃんも来ないから平和だわ。
なになに? ほんとは来てほしいんだろうってか?
あのなあ、ここは交番であるぞ。 そんな所に姉ちゃんが来たらまたまた騒ぎになるでしょうがよ。
だからね、来てほしくないの。 でも来るんだよなあ、、、。
 「こんにちはーーーーーー。」 「やっぱりか。」
「やっぱりって何よ?」 「姉ちゃんさあ、ちっとは仕事したら?」
「あんたよりは働いてますけれど、、、。」 「俺だって働いてるぞ。」
「何処がよ? 何にもしてないじゃない。」 「それはだなあ、、、。」
「要するにあんたはお払い箱なのよ。 役に立たないのよね?」 「立ってるぞ。」
「何の役に立ってるの?」 「それは、、、。」
「ほらほら、あたしの勝ちね? 悪さしたら昨夜のことを母さんに喋っちゃうからね。」 「分かった分かった。」
 ってな具合に今日もまた丸め込まれてしまう俺なのでした。 ダメだなあ。
 姉ちゃんは奥の椅子に座って雑誌を読んでます。 何気に足を組んだりするものだからショーツがチラチラ、、、。
 「姉ちゃんさあ、通りのほうを向かないでよ。」 「何で?」
「丸見えなんだから。」 「えーーーーーー? あんた、私のパンツを見たの? 嫌らしい嫌らしい。」
「自分で見せといてそれは無いだろう?」 「覗き込むあんたが悪いのよ。 このスケベ。」
「そんなん言われても困るわな。 俺の前で足を開くんだもん。」 「ワー、変態だあ変態だあ。」
 大声で叫ぶものだから通りがかりの爺さんが交番を覗いております。 「ほらほら、勘違いされただろう? よしなって。」
「なあんだ、、、。」 俺の顔を見た爺さんは面白くなさそうな顔で去って行きました。
「ほんとに人騒がせなんだからねえ。 姉ちゃんは。」 「あんたが見なきゃいいのよ。」
「見るなって言われても見えるけど、、、。」 「また騒いでやろうか?」
「いいよいいよ。 分かったから静かにしてて。」 おとなしくさせるのがほんとに難しいゴリラなんですよ 姉ちゃんは。

 見回りついでに姉ちゃんが大好きなみたらし団子と抹茶アイスを買ってきたでございます。 「ほんとに仕事はいいの?」
「大丈夫。 昼休みに抜けてきたんだから。」 「もう3時だけど、、、。」
「そうねえ、、、そろそろ帰るかな。」 姉ちゃんはやっと重たい腰を上げました。
ほんとに疲れる姉だわ。
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