はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま就寝中。
 グルリと回ってバス通りへ出てきました。 橋も古くなってるなあ。
川を覗いてみると以前よりは流れも細くなってしまったようでなんだか寂しくなる。 前はね、川釣りをしてる人も居てそこそこ賑わってたんだよ。
開発だ何だって地下水を汲み上げてしまったから川が干上がってきたんだね。 人間って何なんだろう?
 ずっと前、アフリカで生まれ育った人間たちは各地に散らばって行った。 エデンの園に着いた人たちはその資源を全て使い果たしてしまった。
 そして今、経済競争と儲け主義によってこの星を掘り尽くそうとしている。 それでいいのか?
それに怯えた人間たちはカーボンニュートラルなる珍妙な政策を作り出して、それが正義であるかのようなプロパガンダを強めてきた。
ところが、それにさえ欠点と問題が噴出してしまって逃げ隠れ出来ないジレンマに陥ってもがいている。
 そもそもなぜカーボンニュートラルが正義論を伴って持て囃されてきたのか? それは環境を気候をコントロールしようという人間たちの不思議な欲求からである。
 その願いは遥か昔の超古代文明の時から沸々と思い巡らされてきた。 その実現を謀ろうとした時、人間の文明はいつも終焉を迎えているのである。
だってそれは宇宙の営みを人知によってコントロールしようとする企みなのだからうまくいくわけが無い。
 地球を、宇宙を人間が我が物のようにコントロールできるのか? それは壮大な宇宙を前にして微力過ぎる粟粒にも満たない人間がどう喘いでも無理なことははっきりしている。
それをやろうというのである。 やっと月へロケットで飛んで行った人間だ。 宇宙のコントロールはロケットとは違うぞ。
宇宙はそれ自体が壮大な生命なんだ。 銀河を産み、恒星や惑星を産み、星雲を育てている生命なんだ。
 ぼくらには山だって作れないじゃないか。 気候をコントロールするなんておこがましいにも程が有るよ。

 ブラブラと歩いてみる。 擦れ違う人は居ない。
40分ほどで交番に戻ってきた俺は椅子に座ると本を開いた。
 でもなんか気になってパソコンを開いてみる。 ニュースを検索していると、、、。
「え? 裸で街を歩いたの?」 奇妙な記事を見付けてしまった。
 ほとんど素っ裸と言ってもいいくらいの薄着でショッピングモールを散策する女、、、。 いくらなんでもこれは無いだろう?
猥褻物陳列罪とか公然わいせつ罪なんてレベルの話じゃないぞ。 イタリアさん どうしたね?
これがファッションだって? 全世界の女性がそれをやったら地球は破滅するわ。
 何人の男を痺れさせたかなんて競争はしないでね。 見苦しいだけだから。
 だからさあ、見せればいい 出せばいいって考え方はやめてくれないかな? 無茶苦茶な紛争が増えるだろうがよ。
 そんなことをしておいて「やられた」って騒いだりしてさあ、倫理観ってやつがほんとに欠如してるよ。 もてないから言ってるんじゃないぞ。
 はーあ、今年はまたまたおかしな年になりそうだね。 変な時に豪雨が、、、。
おまけに暑かったり寒かったり、、、。 どうなってんだろうねえ?
 片方ではロシアが戦争を続け、片方ではイスラエルが爆撃を続け、、、。
そしてまた一方では中国が虎視眈々と台湾を狙っている。 利益を得ることばかり考えるからそうなるんだよ。
世界の下請けに成り下がっていた中国がいきなりも何も無く世界を統一しようなんておかしくなってるとしか思えない。
 最近の爆食ブームを見たって分かるだろう。 自分たちのことしか考えてないような民族に世界統一なんてぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーったいに無理だから。
統一したかったらなあ、乱獲とか密漁とか侵略を一切やめちまうんだな。 そうじゃないと1000万年先でもぜーーーーーーーーーーーーーったいに無理だわ。
 魚なんて見てみろ。 お前たちのおかげであっちこっちで居なくなってるだろうがよ。 俺たちにも満足に食わせろや。
 それからpm2,5とか黄砂とか余計な物を振り撒くんじゃないよ。 ついでに無茶苦茶な集中豪雨も中国さんの責任だからね。
 あのくそ三峡ダムが有るおかげでとんでもないことになってるだろう? 毎年、豪雨に洪水続きだしさ。
そうやって溢れ返ってる水が雨になって日本にまでやってくるんだよ。 そしてそれが集中豪雨になる。
 アスファルトジャングルだけの問題じゃない。 中国がきちんと対策を取らないことも原因なんだよ。
まあね、あの中国様は対策なんてうるさく言っても絶対にやらないから当てになんかしてないけどさ、それでもひどいよね。
 汚染水は危険だって騒ぎながら日本海の魚を美味そうに食べてるんでしょう? いい加減に付き合い切れないよ。
あの頭の中はどうなってるんだろうねえ? インベーダーでも入ってるのかな?
 さてさて、昼ですねえ。 ラーメンでも食べるかな。
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