はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま就寝中。

5.

 塩ラーメンを食べながらcdを聞いてみる。 今や懐かしい80年代のアイドルの歌、、、。
菊池桃子、斉藤由貴、松田聖子、河合奈保子、石川秀美、伊藤つかさ、中森明菜、南野陽子、その他、、、。
 正直な話、リアル世代ではないから何とも言えないのだが、それなりにみんな人気だったんだねえ? 今のアイドルは興味が無いわけじゃないが、どうも分からん。
歌ってるのか喋ってるのかはっきりしてくれよな。 ラッパーはいいけど、俺はラッパ飲みのほうがいいなあ。
って物が違うやないか。

 お日様が出てますねえ。 しばらく雨も降ったのにこんなにいい天気になって、、、。
こんな日には姉ちゃんが来るんだよなあ。 ん?
 「こんにちはーーーー。」 「やっぱり来たか。」
「やっぱりって何よ? やっぱりって。」 「何でもないけどそういうことよ。」
「そういうことよってどういうことよ?」 「どういうことよってそういうことよ。」
「ああもう。 いいわ。 ばらしちゃうからね。」 「待て待て。 姉ちゃんが求めてきたんでしょうが。」
「わーーーーー、女のせいにしてる。 ひでえやつだあ。」 ちょい待て。 それは無いだろうよ。」
「じゃあ、可愛がってよね。」 「しゃあないなあ。」
 やっぱり思った通りに姉ちゃんが来てしまった。 まあ事件も無いからいいんだけどさあ。
 それにしたって何で弟の俺が姉ちゃんを可愛がらなきゃいけないの? 誰か教えてくれ!
 「あらあら、お昼ご飯 食べたばっかりだったのね?」 「そうだよ。 タイミング良過ぎるんだから。」
「いいじゃない。 弟なんだから。」 「わがままだなあ。」
「おっぱいで我慢しなさい。」 「出来ねえよ。」
「何ですって?」 「全部欲しくなる。」
「じゃあ、あげるわよ ほら。」 そう言って姉ちゃんは俺の膝に乗ってきました。
「うわーーーーーー、やめてくれ。 昼間なんだから。」 「いいじゃん。 誰も居ないんだし、、、。」
「居るよ そこに幽霊が。」 「キャーーーーーーーーーーーー!」
「姉ちゃん 驚き過ぎ。」 「だって怖いんだもーーーーーーーーん。」
「だからってしがみ付くなよ。」 「いいじゃん。 彼氏なんだから。」
 姉ちゃんは俺から離れてくれません。 熱くなってきたのに、、、。
 35歳の姉と30歳の弟、、、母ちゃんたちが死んだ後、この二人で生きていくのかと思うと、、、。
 「何考えてるの?」 「姉ちゃんのことだよ。」
「え? 私って可愛いでしょう?」 「そうじゃなくてだなあ、、、。」
「え? 可愛くないの? やだあ、エッチ。」 「だからさ、、、。」
 何を言っても姉ちゃんは聞いてくれませんです。 少しおとなしくさせようと思って抱っこしました。
「ワー、抱いてくれるの?」 「だからさあ、大声で言うなっての。」
「ごめんごめん。 これくらいならいいかな?」 今度は耳元でこそこそ、、、。
ところが、耳に息が掛かってくすぐったいの何のって我慢するのが大変。 やっと少し離れたところで姉ちゃんの顔を捕まえました。
んで、真正面から見詰め合います。 そのうちに耐え切れなくなった姉ちゃんは思い切り噴き出しました。
「姉ちゃんの負け。」 「分かった分かった。 おとなしくするから。」
そう言うもんだから髪を撫でながら思わずチューしちゃいましたよ。 あーら、、、。
 姉ちゃんとチューなんかしてどうするんだよ? わっかんなーい。
 さてさて、そうやっている間に世界はすごいことになってきましたねえ。 経済的な中国包囲網が出来上がりそうですわ。
包囲網とかいう小さな物じゃなくて、経済的に孤立無援にさせようって話だね。 そりゃあそうなるわなあ。
 ロシアの戦争を長引かせてるのは中国なんだし、、、。 余計なことをするから叩かれるんでしょうが。
 それに何さ、道端で子供にうんうんをさせたって? もう世界を歩ける民族じゃないわね。
 確か北京かどっかにも居たよなあ。 道端でいきなりうんうんを落としまくった人。
もうさあ、モラルハザードとかいう状態じゃなくてモラルが無いじゃん。 本当にこんな人間を世界に送り出していいのかね?
 ただただ呆気にとられるしか無いんだけどさ。 バカバカしいを遥かに通り越してるよね。
 竪穴式住居でも作ってお暮し遊ばせ。 パンダの皮でもかぶってさ。
 夏以降、とんでもないことが起きそうだね。
 パッと咲いたら地獄だった。 東京都知事選はいったいどうしたの?
立候補56人、政見放送約6時間。 ポスターの掲示板もぎゅうぎゅう、、、。
ぎゅうぎゅう詰めならバスのほうがいいわよねえ? ってあなた、何を考えてるの?
何々? 高校生と押し競まんじゅう? そうねえ、ラグビー選手とやってなさい。
 それにしてもさあ、出ればいい 売れればいい、みたいな選挙戦になってないか? ちょいとそれは選挙戦とは言わないよ。
 正直、論戦を戦えるのは3人も居ればいいほうじゃないのかなあ? たぶん、ほとんどの候補は無理だと思うよ。
現職があまりに強過ぎる。 そこへもって挑戦者はミーハー。
人選も何も有ったもんじゃないなあ。 だからエロエロポスターなんかが出てくるわけでしょう?
 表現の不自由展なんてのをやって炎上した人も居なかったっけ? 表現ってさ、何でもかんでも認めればいいってもんじゃないんだよ。
それだったら下劣な物ばかり出てきてしまう。 制限が有るから人は考えるしアイデアも磨かれるんだ。
 表現は自由だからってみんなが素っ裸で街中を歩いたらどうするよ? それこそ顰蹙者だよ。
 「はい、それまでよ。」 3時を過ぎたので俺は姉ちゃんを椅子に座らせました。 「えーーーーーー、、、、。」
「しょうがないだろう? 仕事中なんだから。」 「いいもんいいもん。 お母さんに全部ばらしてやるんだもん。」
(またかよ、、、。) 姉ちゃんはすぐにそう言うから嫌いなんだよなあ。
でもしゃあないわ。 姉ちゃんを連れて午後の見回りに出ることにしましたです。
 なんか、姉ちゃんは楽しそう。 転がっている空き缶を蹴り飛ばしたり、道端の花に見入ったり、、、。
「子供だなあ。」 「誰がよ?」
「姉ちゃんだよ。」 「あたし? あたしは大人だよ。」
「体だけでしょうが。」 「うわ、ひどい。 体だけ大人なんだって。」
「まだまだ心はお子様じゃないかいな。」 「ひどいなあ、あんただってお子様じゃないの。」
「俺は姉ちゃんよりはましだから。」 「へえ、この間さあ、グリコのおまけを集めてたのは誰かなあ?」
「おまけくらいいいだろう?」 「うわうわうわ、剥きになってるーーーー。 うわーーーーーー。」
「だからさあ、、、。」 姉ちゃんはいっつもこれなんです。 勝手に騒いでドツボに嵌って何が何だか分からなくなるんです。
 歩きながら川のほうまでやってきました。 「ずいぶんと細くなったねえ。」
「昔はけっこう大きな川だったのにね。」 「それにゴミばっか。」
「この辺の連中もゴミを出すだけ出して居なくなったんだよ。 自分勝手すぎるよね。」 川を覗いている姉ちゃんの肩を抱いてみる。
「あたしら、仲良く生きようね。」 そんなことをしみじみと言ってくるもんだから胸が熱くなっちゃいました。

 なんかさあ、日本のマスコミってアホだよねえ。 野球選手でも民間人でも関係無く個人宅に押し掛けて撮影したりしてさあ。
事件が起きた時もそうじゃない。 加害者 被害者 関係無く自宅にまで土足で押し寄せて正義面して撮影しまくるよねえ。
相手のことなんて微塵も考えてないんだよね。 カメラを持った時から全く変わってない。
それどころか無茶苦茶だよ。 金持ちとか有名人は嫌がってるのにさ。
そのおかげで強盗やら殺人やらに巻き込まれたらどうするんだよ?
大谷君なんかは新婚ホヤホヤだぜ。 妬んでるやつだって居るだろうからそりゃあ撮影なんて言語道断だよ。
奥さんを殺されでもしたらマスコミは賠償できるのかね? 会社を潰しても賠償しきれないんじゃないのかね?
 日本国内はまだまだ緩すぎるんだよ。 それに甘えて飛んで行ったんだろうが、相手はアメリカだ。
そりゃあ追放されても文句は言えないよ。


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