魅惑の絶対君主
「……あぁっ」
びくん、と腰が浮いて逃げそうになると、強い力で引き戻される。
容赦のない刺激に、熱はただただ押し寄せるばかり。
「やぁ……っ、だめ、さがらさんだめ、っ」
強制的に快楽を与えられるだけの甘美な苦痛。
「お前は手が掛かって面倒だけど……声だけはほんとに可愛いよな」
思ってもないことを甘い声に乗せて囁いてくる。
こんな荒療治……酷い。
酷いのに……。
「やっ、〜〜ぁーー…っ」
最後は縋るように求めるように手を伸ばして、相楽さんの腕の中あっけなくのぼりつめる。
そんな自分がひどくみっともなく思えて。
部屋の明かりが落ちたと同時に涙が出た。