魅惑の絶対君主
優しい手
❁
❁
「ああ……レオくんだあ……。レオくん……!」
次の日の朝、昇降口でその姿を見つけて思わず駆け寄った。
「冬亜ちゃん、おはよ」
「レオくん〜……ちゃんといた、よかったあ!」
「はあ? どうしたの急に」
「いや、なんか会えたことに感動しちゃったというか」
ちゃんと普通の女子高生として戻ってこれたんだなって……。
ますます意味がわからないというように首を傾げるレオくん。
これは至って普通の反応だ。
土日をはさんでたった二日間顔を見なかっただけなのに、しばらくぶりの再会みたいな反応されたら戸惑うよね。
でも実際、わたしはそのくらいの感覚だったんだもん。
三日前の金曜日、いきなり知らない世界に放り込まれてから今日まで、とても長かった。
「それより冬亜ちゃん、なんかいつもと違うね。シャンプー変えた? あと洗剤も」
「っえ……あ、うんっ。実はそうなんだよね」
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「ああ……レオくんだあ……。レオくん……!」
次の日の朝、昇降口でその姿を見つけて思わず駆け寄った。
「冬亜ちゃん、おはよ」
「レオくん〜……ちゃんといた、よかったあ!」
「はあ? どうしたの急に」
「いや、なんか会えたことに感動しちゃったというか」
ちゃんと普通の女子高生として戻ってこれたんだなって……。
ますます意味がわからないというように首を傾げるレオくん。
これは至って普通の反応だ。
土日をはさんでたった二日間顔を見なかっただけなのに、しばらくぶりの再会みたいな反応されたら戸惑うよね。
でも実際、わたしはそのくらいの感覚だったんだもん。
三日前の金曜日、いきなり知らない世界に放り込まれてから今日まで、とても長かった。
「それより冬亜ちゃん、なんかいつもと違うね。シャンプー変えた? あと洗剤も」
「っえ……あ、うんっ。実はそうなんだよね」