魅惑の絶対君主
「すみません……勝手にソファで、眠ってしまって」
「何しようが自由だけど、寝るときはベッド使いな」
「はい……。課題を終わらせたら、すぐに移動します」
「課題は明日レオって男に写させてもらえばいいだろ」
相楽さんはそう言うと、わたしの教科書とノートをパタンと閉じてスクールバッグの中に投げやった。
ああ……なんて横暴な。
文句のひとつでも言いたくなるけど、呑気にすやすや眠っていたわたしにはその資格がない。
俯いていると、手を取られた。
連れて行かれたのはベッド。
……あ、そっか。
訓練、しなきゃだもんね……。
相楽さんは、わたしが眠っているうちにお風呂を済ませたらしい。
まだ髪先が少し濡れてる。
今日は……どんな訓練をさせられるんだろう……。
ハラハラしながらベッドの縁に腰を下ろした瞬間。
「ん、ぅ」
──唇が重なった。