魅惑の絶対君主
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「──で、わざわざコンビニに行って買ってきたのがおにぎりって……! しかもおかか……!」
相楽さんが袋からそれを取り出した瞬間、わたしは膝から崩れ落ちそうになった。
これなら、カップ麺のほうがまだよさげ。
「も、もしかしてわざと? ふざけてますか……?」
あれだけ説得して食事をとってくれる気になったと思ったら、その結果がこれって。
もはや新手のいじめなんじゃないかって気がしてくる。
「なにがだめなわけ。せっかく食べてやろうとしてんのに」
「おにぎりじゃ栄養はとれないですよ、ほぼ炭水化物じゃないですかあ……」
「じゃあなんならいいの」
「お肉と野菜がたっぷり入ったお弁当とか……。おにぎりにしても、カルビとか照り焼き入りのだったら、ちょっとはタンパク質もとれるのに」
「そうだね。ていうか、冬亜甘いの好き?」
「へ……?」
さては話を逸らして逃げようとしてるんだな?
そう思った矢先、テーブルの上に、こと、と何かが置かれた。
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「──で、わざわざコンビニに行って買ってきたのがおにぎりって……! しかもおかか……!」
相楽さんが袋からそれを取り出した瞬間、わたしは膝から崩れ落ちそうになった。
これなら、カップ麺のほうがまだよさげ。
「も、もしかしてわざと? ふざけてますか……?」
あれだけ説得して食事をとってくれる気になったと思ったら、その結果がこれって。
もはや新手のいじめなんじゃないかって気がしてくる。
「なにがだめなわけ。せっかく食べてやろうとしてんのに」
「おにぎりじゃ栄養はとれないですよ、ほぼ炭水化物じゃないですかあ……」
「じゃあなんならいいの」
「お肉と野菜がたっぷり入ったお弁当とか……。おにぎりにしても、カルビとか照り焼き入りのだったら、ちょっとはタンパク質もとれるのに」
「そうだね。ていうか、冬亜甘いの好き?」
「へ……?」
さては話を逸らして逃げようとしてるんだな?
そう思った矢先、テーブルの上に、こと、と何かが置かれた。