魅惑の絶対君主
棚からカップ麺を頂戴して、ケトルに水を入れてスイッチオン。
沸騰の音楽が鳴ったらお湯を注いで、さっそくいい香り。
カップ麺のフタを抑えながら、こぼさないようにゆっくり寝室へ足を運んだ。
「わたしもここで食べていいですか……? あっ、念のため窓開けて換気します!」
返事を待たずに、カップ麺をベッドのサイドテーブルに置いた。
窓を10センチくらい開けると、心地いい風が流れ込んできた。
「わあ、気持ちいい……っ、いいお天気ですね」
「そうだね」
胸いっぱいに空気を吸い込んで、それからいそいそとベッドの隣に腰をおろす。
計ってないけど、ちょうど3分くらい経ったはず。
手を合わせて、いただきますをした。