魅惑の絶対君主

冷たい言い方。

だけど、人情に期待するだけ無駄だと初めに忠告してくれるところには優しさを感じた。



「風呂上がったらベッドのある部屋に来て」


相楽さんはそう言い残して出ていった。


相楽さんがいなくなった扉をぼうっと見つめながら、のそのそと制服を脱ぐ。



そうだよね、わたしは商品……。

相楽さんの手で管理されて、売られるんだ。


いや、そうなる前に逃げきってみせるんだけど……!


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