魅惑の絶対君主
繋がれた鎖






夜は、あまり眠れないことのほうが多かった。


朝学校に行って、放課後はバイトをこなして家に帰り着く毎日。

テスト週間は、遅くまで起きて勉強をすることもあった。



いつも決まって疲れているはずなのに、眠りにつくまで、わたしはかなり時間がかかる。


体は疲れているのに、眠いという感覚はあるのに、漠然とした不安が常に頭の片隅を刺激して休むことを許してくれない。



浅い眠りの中で見る夢は決まって悪夢。

何かに追いかけられたり、どこかに落ちていったり。



息を乱しながら目が覚めるのは、朝の2時とか3時。

結局、アラームの鳴る時間までそれを繰り返すから、ちっとも休めた気がしないんだ。


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