緒臣くんのキケンな誘惑。
実は……と最近見る夢について軽く話してみると。
音寧は目を輝かせて前のめりになった。
「別に大した話じゃないよ?公園で仲良くなった子がね、すっごく容姿が綺麗な女の子で」
「何きっかけで仲良くなったの?」
「んーとね……」
愛海からの質問に答えようとすると、後ろから元気な声が聞こえてきて三人で振り返る。
「おっはよーっ!!……あれ、紫夕!?珍し!」
「おはよう芹奈。早起きしちゃったんだ〜」
「そうなの?可愛いじゃん髪型」
「へへ、ありがとう!」
珍しそうに目を見開いて私を見る芹奈。
一度鞄を置きに行くと、私達の所に来た。
「なんの話してたの?」
「紫夕の夢の話。小学生の頃仲良かった美少女が最近夢に出てくるんだって」
「え?……あ!!もしかして、紫夕が助けてあげた超綺麗な子!?」
愛海が今の状況を説明すると、芹奈は何かを考え込むような仕草をして。
そしてすぐ思い出したようにハッとして顔を上げた。