緒臣くんのキケンな誘惑。




「そうその子!」

「へぇ〜懐かしいね!あの頃紫夕ずっとその子の話してたもん」


そう話す芹奈に驚いたような顔を見せた音寧と愛海は、すぐになるほどという顔をした。


「そっか!二人幼稚園からの仲だもんね」

「そうそう!」


音寧の言葉に私は頷く。


「不思議なこともあるもんだね〜。その時の夢を見るの?」

「そうなの。でももう長い間会ってないし」

「もしかしたらどっかで会えるんじゃない?」

「そうなのかな?」


ほぇ〜と不思議そうに首を傾げた芹奈に、私も首を傾げる。

その後に言った愛海の言葉に心が躍る。
あの時以上の美少女になってるんだろうなあ……。

なんて考えながら、会えるかもしれないという可能性に期待した。



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二時間目が終わった休み時間。
次の時間が体育のため、急いで着替える。




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