緒臣くんのキケンな誘惑。

……え？
慣れる……？なに、どういうこと……？

緒臣くんの言葉に不思議に思っていると、緒臣くんは私を隣に移動させて。


「そうすれば、俺の事意識してくれるでしょ？」

「……、え」


私を見て、どこか読めない顔をしながらそんな言葉を発した。

……意識？……え、いや、それって……っ？

頭の中で軽くパニックになって、顔がどんどん熱くなる。


「そ、そんなこと言ったら、勘違いされちゃうよ……っ」

「……ふっ、可愛い反応ありがとう」

「っ、からかったの……っ！？」


緒臣くんの目を見れず、ギュッと目を瞑って訴えてみると。

楽しそうに微笑んだ緒臣くんは、私と目を合わせるように覗き込んできて。

からかってるんだ……！！だって、話逸らしたもん……！