緒臣くんのキケンな誘惑。





今日の緒臣くんは危険だ、と察して急いで少しだけ距離をとる。


「こらこら、逃げない」

「〜〜っ!!緒臣くんの意地悪……!!」

「うん知ってる」


逃げようとした私の手をすぐに掴んだ緒臣くんに、私の心臓がそろそろ持たないと悲鳴をあげている。

余裕だこの人……!!

そんな私の反応を見て笑ったいつも以上に悪戯っ子な緒臣くんは。


「わかったわかった。もう意地悪しない」

「ほんと……?今言ったよね……!?」

「うん、今日はね」

「今日だけ……!?」


満足したように私を見て微笑んだ。

緒臣くん、私のことからかいすぎだよ……っ!!



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