緒臣くんのキケンな誘惑。
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「いやー、サボったりしないでよく来たな」
「…サボりたかったです……!!」
職員室に行って先生に声をかけると、先生は私を資料室まで連れてきた。
今すぐ帰りたいです……!なんて思いながら、先生の背中を軽く睨みつける。
資料室を開けて、先生に続いて私も中に入る。
……誰か、いる?
すると、資料室の奥の方に一人、男の人の影が見えた。
先生も人がいることに驚いたのか奥を見ていて。
男の人はこちらに気づいて、私たちの方に振り返った。
「…ああ、宮川(みやかわ)か?なにしてるんだここで」
「うーん、サボってたってとこ」
「…まあ別に構わないが、今からここ使うぞ」
「どうぞお好きに〜」
別に構わないんだ……。教師なのにいいの……?
先生はサボってたであろう男の人と話していて、心の中でツッコんでしまう。