緒臣くんのキケンな誘惑。
パン!と頬を叩き目を覚まさせると、帰り道を歩き出した。
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「うぅ〜……最悪だ……」
「ちょっと紫夕大丈夫?」
次の日、私は自分の席に座って丸まっていた。
私の周りには心配そうな顔で私を見ている三人の姿。
「お腹痛い……」
「まじか。トイレ行く?」
「違う、生理痛……」
「…うわー、そりゃ最悪だね」
私の言葉に顔を歪めた三人。
今日いつも以上に痛い……こんな日に限って薬忘れるとかなんなの……。
あ〜、と情けない声を出しながらお腹をおさえる。
普段生理痛は重い方だからお腹痛くなることは予想出来たけど。
こんなに痛くなるとは思わなかった。
「ごめん私も薬持ってないや」
「ううん……大丈夫……」
「保健室で湯たんぽもらってくる?」
「…んー、まだ平気」
芹奈からの提案に確かにとなる。
一時間耐えて、それでも辛かったら貰いに行こうかな……。