緒臣くんのキケンな誘惑。
嫉妬
土日挟んだ月曜日の朝。
いつも通り四人で机を囲んで話をしている。
「先週結局天沢くんと帰れなかったの?」
「あ…いや、いろいろあって一緒に帰ったんだよ」
「なにいろいろって!!」
「えーっと……」
そう行って職員室行った時のことから順を追って話した。
その間の三人は興味津々に身を乗り出している。
「……っていう感じかな」
「いやちょっと待って、情報過多」
「宮川紫月先輩って……!!」
「まじかあ……めっちゃイケメンで有名な先輩じゃん」
三人は嘘でしょ…という顔で私を見る。
やっぱり紫月先輩有名なんだ……そうだよね、めっちゃ顔整ってたもん。
「宮川先輩、自由人で適当だから本気で好きになったらおしまいって言われてるよ」
「そうなんだ……でも確かに、自由人って感じはしたなあ、サボってたし」