緒臣くんのキケンな誘惑。




すると、こないだの緒臣くんの話に変えて盛り上がる音寧に他二人も頷いていて。

そんな三人に、うぅ…と顔が熱くなってしまう。


「あれあれー?紫夕ちゃん、顔が赤いのではありませんかー?」

「最近天沢くんの話する度に顔赤くなるよねー!?」

「かわいいねぇ紫夕は」

「…っ、うるさいって!」


なんでそんな楽しそうに毎回毎回からかってくるの!

そう言いながら怒る私を微笑ましそうに見る三人に、はぁぁと力が抜けてしまった。




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それから数日が経ち。
毎日緒臣くんと帰ること以外、変わることなく過ごしていて。

いつも通り、朝玄関で靴を脱いで上履きに履き替えようとすると。


「あ、おはよう紫夕」


と、前から私の名前を呼ぶ高い声が聞こえて。

もしかして……っ!!と思って靴を履きながらパッと顔を上げると同時。




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