緒臣くんのキケンな誘惑。
「心配だったのでここまで送りました」
「そ、そうか……」
緒臣くんがそう言ったのを聞いて先生はなるほどと頷く。
ポカン……と静まり返った教室に、ダラダラと冷や汗が出てきた。
……やばい。
「ちょっとまって、あれ緒臣くんじゃん……!!」
「叫びそうになったんだけど……!!」
「てかなんで紫夕ちゃんといるの?」
そんな声がチラホラ聞こえだして、さっきまでの行動に後悔する。
やっぱり選択間違えた……!
そうだ、緒臣くんってモテるんだよ……!!!
なのに私なんかといるところ見られたら……っ。
チラッと愛海を見ると、すごく驚いたかのように目がガン開き。