緒臣くんのキケンな誘惑。




そう、さっき見た夢は正確に言うと夢ではない。
小学生の頃の記憶だ。

確か……小学校二年生だったかな。
今は高校二年生だからそこまで鮮明に覚えているわけではないけれど。


みーちゃんというすっごく綺麗な女の子と公園で出会って仲良くなったのだ。

小学校は違かったけど、確か私の行ってた小学校とは一番近い小学校に通ってたんだっけ。

でもいつからか公園の工事が始まって会わなくなってしまった。

私が勝手に仲良くなっただけで、お母さんはみーちゃんに会ったことなかったから連絡手段は当然なく。


今も元気かなあ……と懐かしくなりながら思い出に浸る。


「私もみーちゃんって子に会ってみたかったわあ……」

「いやほんっとに美少女なんだよ!!ちょー綺麗なの!」

「すっごくお淑やかなんでしょう?紫夕とは正反対ね」

「…褒め言葉ってことにしとくね」


お母さんからの一言にご飯を運ぶ手を一瞬止める。




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