緒臣くんのキケンな誘惑。




心配かけてごめんね、ありがとう。

そう心から思った。



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あれから、次の週の月曜日。
いつもと同じ時間に朝登校する。


……やっぱり土日挟んでも意味ないかあ……。

正直、土日挟んだらみんな私の事なんて忘れてくれるのではと都合のいいことを考えていた。

でも案の定そんなわけもなく。
周りからの視線はこの間と変わらないまま。

こないだみたいな事がないといいんだけど……。


そう思いながら下駄箱で靴を履き替えて歩き出すと。


「……音葉さん」

「え?」


どこか聞き覚えのある高い声が聞こえてパッと顔を上げる。

……あれ、この人達この間の……!!

目の前にはこの間私に話しかけてきた女の子達がいた。

え?え?なんで……?まだなにかあるんですか……っ?!

驚いて心の中で構えると。


「…この間はごめんなさい」




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