断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第25話 雪山を甘く見るんじゃねぇ
「いたいた! 探したよ、ジュリエッタ嬢っ」
ほかほか湯上りで未希と歩いていたら、血相を変えた健太が駆け寄ってきた。
「ケンタ? あなたその姿……」
包帯グルグル巻きで痛々しいんですけど。
もしかして健太も女湯のぞこうとしたんか。うわ、見損なったし。
「ちがっ、ちゃんとみんなを止めようとしたんだって。なのに俺までとばっちり食ってさ」
あー、うん、水って電気通すもんね。
それにしてもアレ、未希の仕業って分かってるんだ。
「回復魔法、まるで効かなくて困り果ててたんだ。それどころか傷が悪化する一方で……」
「ケンタ様、因果応報って言葉、ご存じですか?」
にっこり返す未希の目、これっぽっちも笑ってないし。
健太も引きつった顔してる。わたしら姉弟、未希の怖さは身に染みて分かってるもんね。
「そんなこと言わずにさ、未希姉ぇ、頼むよ」
「ちっ、仕方ないわね」
やだ、ふたりとも素が出てるってば。
そう突っ込む間もなく、未希が魔力を使って健太の傷を癒していく。
「助かったよ、ジュリエッタ嬢。それで……先輩たちもかなり状態ヤバくって」
「この貸しは大きいですわよ?」
「ふたりにはよくよく言っとくからっ」
ほかほか湯上りで未希と歩いていたら、血相を変えた健太が駆け寄ってきた。
「ケンタ? あなたその姿……」
包帯グルグル巻きで痛々しいんですけど。
もしかして健太も女湯のぞこうとしたんか。うわ、見損なったし。
「ちがっ、ちゃんとみんなを止めようとしたんだって。なのに俺までとばっちり食ってさ」
あー、うん、水って電気通すもんね。
それにしてもアレ、未希の仕業って分かってるんだ。
「回復魔法、まるで効かなくて困り果ててたんだ。それどころか傷が悪化する一方で……」
「ケンタ様、因果応報って言葉、ご存じですか?」
にっこり返す未希の目、これっぽっちも笑ってないし。
健太も引きつった顔してる。わたしら姉弟、未希の怖さは身に染みて分かってるもんね。
「そんなこと言わずにさ、未希姉ぇ、頼むよ」
「ちっ、仕方ないわね」
やだ、ふたりとも素が出てるってば。
そう突っ込む間もなく、未希が魔力を使って健太の傷を癒していく。
「助かったよ、ジュリエッタ嬢。それで……先輩たちもかなり状態ヤバくって」
「この貸しは大きいですわよ?」
「ふたりにはよくよく言っとくからっ」