断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
トホホってなりつつも、いま王家から馬車が迎えに来たところ。
正直言ってめんどくさっ、ってなったけど。王子からの正式な招待だからね。今日は公爵家の名に恥じない振る舞いをしてこないと。
お城に着いて豪華な馬車を降りた。
そんですぐに山田の元へ……とはいかなかったりするんだな、これが。
まずは別室で身体検査。
王族に会うっていうんで、大人数に囲まれて危険物とか所持してないかをくまなく調べられる。
服を脱がされたり体を触られたりはないんだけど、魔法を使って全身スキャン。結い上げた髪の中から靴の先まで徹底的にって感じでさ。安全確認ができるまで小一時間はかかるんだ。
それが終わってようやく奥に通された。お城の中はいたるところに近衛兵が立っていて、一挙手一投足を監視されてて一時も気が抜けない。
庭でお茶会するらしく、木陰に置かれたテーブルに案内される。ここでも小一時間は待たされた。
呼んどいて客を待たせるのもどうかと思うけど、山田もいろいろと忙しいみたい。王子として帝王学とか学ばなきゃいけないことも多いんだろうな。
頭上には真夏の太陽が照りつけてる。でも涼しい風が吹いてて、木陰はとっても気持ちいい。
ここは王妃様自慢の庭園。子供のころにも一回来たことを思い出した。あのときは父親に連れられて来たんだったっけか。
初めてのお城でものすごく意気込んでたのを覚えてる。けどあんま詳しい記憶は残ってないや。
薔薇が咲き乱れる庭を眺めていると、ようやく山田が現れた。何人も近衛兵を引き連れて、場が物々しい雰囲気に変化する。
控えていた給仕のメイドたちが一斉に頭を下げた。こっちにまで張り詰めた空気が伝わってくる。王子を前にみんな緊張しているんだろうな。
正直言ってめんどくさっ、ってなったけど。王子からの正式な招待だからね。今日は公爵家の名に恥じない振る舞いをしてこないと。
お城に着いて豪華な馬車を降りた。
そんですぐに山田の元へ……とはいかなかったりするんだな、これが。
まずは別室で身体検査。
王族に会うっていうんで、大人数に囲まれて危険物とか所持してないかをくまなく調べられる。
服を脱がされたり体を触られたりはないんだけど、魔法を使って全身スキャン。結い上げた髪の中から靴の先まで徹底的にって感じでさ。安全確認ができるまで小一時間はかかるんだ。
それが終わってようやく奥に通された。お城の中はいたるところに近衛兵が立っていて、一挙手一投足を監視されてて一時も気が抜けない。
庭でお茶会するらしく、木陰に置かれたテーブルに案内される。ここでも小一時間は待たされた。
呼んどいて客を待たせるのもどうかと思うけど、山田もいろいろと忙しいみたい。王子として帝王学とか学ばなきゃいけないことも多いんだろうな。
頭上には真夏の太陽が照りつけてる。でも涼しい風が吹いてて、木陰はとっても気持ちいい。
ここは王妃様自慢の庭園。子供のころにも一回来たことを思い出した。あのときは父親に連れられて来たんだったっけか。
初めてのお城でものすごく意気込んでたのを覚えてる。けどあんま詳しい記憶は残ってないや。
薔薇が咲き乱れる庭を眺めていると、ようやく山田が現れた。何人も近衛兵を引き連れて、場が物々しい雰囲気に変化する。
控えていた給仕のメイドたちが一斉に頭を下げた。こっちにまで張り詰めた空気が伝わってくる。王子を前にみんな緊張しているんだろうな。