断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
いつもなら注目を集めるわたしだけど、今日ばかりはみんなお祭りに夢中みたい。
仲良さそうにしてるカップルとかも結構いて、ちょっとうらやましく思ったり。
まぁ、わたしは公爵令嬢だし? 立場的に気軽な男女交際なんてできっこないんだけどさ。
あ、あそこのふたり、お化け屋敷に入るんだな。怖がってるフリして、女子は男子に甘える気満々そう。
学園祭なんていちゃつくためのイベントだもんね。やっぱ、裏山。くそっ、爆ぜろ、リア充っ。
なんて表面ニコやかに内心で毒を吐いてたら。
「ハナコ嬢!」
「ダンジュウロウ様……」
だからなんで独りきりんときにやって来るんだ、君たちは?
「見つけた。シュン王子にここの区画にいるだろうと言われて来たんだ」
そりゃあ、いるでしょうよ。
山田はこの胸のブローチ使って、わたしの動向を常に見張ってるんだから。
「ハナコ嬢はあそこに入りたいのか?」
「え?」
あそこってお化け屋敷のこと? わたしがそっちの方を見てたからかな。
仲良さそうにしてるカップルとかも結構いて、ちょっとうらやましく思ったり。
まぁ、わたしは公爵令嬢だし? 立場的に気軽な男女交際なんてできっこないんだけどさ。
あ、あそこのふたり、お化け屋敷に入るんだな。怖がってるフリして、女子は男子に甘える気満々そう。
学園祭なんていちゃつくためのイベントだもんね。やっぱ、裏山。くそっ、爆ぜろ、リア充っ。
なんて表面ニコやかに内心で毒を吐いてたら。
「ハナコ嬢!」
「ダンジュウロウ様……」
だからなんで独りきりんときにやって来るんだ、君たちは?
「見つけた。シュン王子にここの区画にいるだろうと言われて来たんだ」
そりゃあ、いるでしょうよ。
山田はこの胸のブローチ使って、わたしの動向を常に見張ってるんだから。
「ハナコ嬢はあそこに入りたいのか?」
「え?」
あそこってお化け屋敷のこと? わたしがそっちの方を見てたからかな。