断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
劇でかなり魔力を消費しただろうし、さっきも転移魔法使ってたし。その上わたしを運んだりしたら、健太魔力切れ起こしちゃうんじゃ?
「馬車で帰るから大丈夫よ」
「心配しないで。俺、そんなにへなちょこじゃないから」
健太に手を握られた次の瞬間、もう自分の部屋の前にいた。
おおう、転移魔法便利すぎ。
「未希姉ぇも心配してた。何か伝言ある?」
「え? 健太、また戻るつもりなの?」
「すぐ帰ってくるけど。その、報告もしてこないとだし……」
あ、察し。
ケンタの立場上、王子の山田にどうだったかを言いに行かなきゃならないんだな。
「……わたし、しばらく学園休もうと思う。それだけ未希に伝えといて」
「了解。じゃ、行ってくる」
言うなり健太が目の前から掻き消えた。
おおう、やっぱ転移魔法便利すぎだな。
さて、これからどうするべきか。
このまま泣き寝入りするのもシャクに思えて。でもギロチンエンドを回避しようにも、ゲーム進行がめちゃくちゃで先が読めなさすぎる。
どれもこれも山田の奇行が原因だ。なんて考えてたら、キスの感触、思い出しちゃったよ。
本当ならキスする相手はユイナのハズだったのに……。
ああもうっ。
ゲームの強制力、ちゃんと仕事しろっつうの!
「馬車で帰るから大丈夫よ」
「心配しないで。俺、そんなにへなちょこじゃないから」
健太に手を握られた次の瞬間、もう自分の部屋の前にいた。
おおう、転移魔法便利すぎ。
「未希姉ぇも心配してた。何か伝言ある?」
「え? 健太、また戻るつもりなの?」
「すぐ帰ってくるけど。その、報告もしてこないとだし……」
あ、察し。
ケンタの立場上、王子の山田にどうだったかを言いに行かなきゃならないんだな。
「……わたし、しばらく学園休もうと思う。それだけ未希に伝えといて」
「了解。じゃ、行ってくる」
言うなり健太が目の前から掻き消えた。
おおう、やっぱ転移魔法便利すぎだな。
さて、これからどうするべきか。
このまま泣き寝入りするのもシャクに思えて。でもギロチンエンドを回避しようにも、ゲーム進行がめちゃくちゃで先が読めなさすぎる。
どれもこれも山田の奇行が原因だ。なんて考えてたら、キスの感触、思い出しちゃったよ。
本当ならキスする相手はユイナのハズだったのに……。
ああもうっ。
ゲームの強制力、ちゃんと仕事しろっつうの!