断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第6話 とりあえず現状把握1
「ジュリエッタ、よく来てくれたわね」
「お呼びいただいて光栄ですわ」
あの日、泣きながらすがりつくわたしを面倒くさそうにあしらいつつも、未希はわたしのために時間を取ってくれた。
怪我のこともあり、学園はしばらく休むことにした。ちょっと頭を整理したかったし。
そんで今日は未希が放課後に、見舞いがてら家まで来てくれたってわけ。
家と言っても貴族の屋敷だからバカでかい。社長令嬢だったころのわたしの部屋が、クローゼットの広さって感じだ。
「まずはゆっくりお茶でもしましょう」
「ありがとうございます、ハナコ様」
公爵令嬢と伯爵令嬢の仮面を張りつけて、部屋へと招き入れる。
メイドたちを下がらせると、ジュリエッタこと未希は部屋の中を物色し始めた。
「さすが公爵家、インテリアもキンキラキンでいらっしゃること」
「でしょ? なんかわたしも落ち着かなくてさ」
華子時代にも通いのお手伝いさんくらいはいたんだよね。
だけど今は着替えから何から、全部世話してくれる使用人が山ほどいる。常に誰かに見張られててヤな感じだ。
「お呼びいただいて光栄ですわ」
あの日、泣きながらすがりつくわたしを面倒くさそうにあしらいつつも、未希はわたしのために時間を取ってくれた。
怪我のこともあり、学園はしばらく休むことにした。ちょっと頭を整理したかったし。
そんで今日は未希が放課後に、見舞いがてら家まで来てくれたってわけ。
家と言っても貴族の屋敷だからバカでかい。社長令嬢だったころのわたしの部屋が、クローゼットの広さって感じだ。
「まずはゆっくりお茶でもしましょう」
「ありがとうございます、ハナコ様」
公爵令嬢と伯爵令嬢の仮面を張りつけて、部屋へと招き入れる。
メイドたちを下がらせると、ジュリエッタこと未希は部屋の中を物色し始めた。
「さすが公爵家、インテリアもキンキラキンでいらっしゃること」
「でしょ? なんかわたしも落ち着かなくてさ」
華子時代にも通いのお手伝いさんくらいはいたんだよね。
だけど今は着替えから何から、全部世話してくれる使用人が山ほどいる。常に誰かに見張られててヤな感じだ。