断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第37話 変わった風向き
いつまでも登校拒否ってるわけにもいかなくて。
あの件はもう気にしていないし、だからこれ以上わたしにかかわらないで。
そんな感じのことを上品な表現でしたためて、とりあえず山田に返事の手紙を送っておいた。
その上で、今日から学園に登校再開。
馬車降りたところで健太とは別れて、教室には行かずにそのまま保健室に向かった。
あの日のお礼も兼ねて、手土産に日持ちする羊羹とカステラ持ってきたんだ。
未希に頼んでとっておきのを作ってもらったから、ヨボじいによろこんでもらえるといいんだけど。
「先生、いらっしゃいますか?」
「おお、これはいつぞやのお嬢さん。また怪我でもなさいましたかな?」
「いえ、今日は先日のお礼に参りましたの」
「はて? なんのお礼でしたかのぅ?」
「そんな、おとぼけにならなくっても。庇っていただけたこと、わたくし心より感謝してましてよ?」
気を使わせないよう覚えてないフリしてるのかな。
王子にたてつくだなんて、雇われ保健医じゃ勇気もいったろうに。
「こちら、お好きかと思って」
「おお、これはプティ家の和菓子ですな。しかしなぜわしの好物をご存じで……?」
ん? まさか本気で忘れてる?
ってか、ヨボじい、ちょっとボケ入ってるんだったっけ!
あの件はもう気にしていないし、だからこれ以上わたしにかかわらないで。
そんな感じのことを上品な表現でしたためて、とりあえず山田に返事の手紙を送っておいた。
その上で、今日から学園に登校再開。
馬車降りたところで健太とは別れて、教室には行かずにそのまま保健室に向かった。
あの日のお礼も兼ねて、手土産に日持ちする羊羹とカステラ持ってきたんだ。
未希に頼んでとっておきのを作ってもらったから、ヨボじいによろこんでもらえるといいんだけど。
「先生、いらっしゃいますか?」
「おお、これはいつぞやのお嬢さん。また怪我でもなさいましたかな?」
「いえ、今日は先日のお礼に参りましたの」
「はて? なんのお礼でしたかのぅ?」
「そんな、おとぼけにならなくっても。庇っていただけたこと、わたくし心より感謝してましてよ?」
気を使わせないよう覚えてないフリしてるのかな。
王子にたてつくだなんて、雇われ保健医じゃ勇気もいったろうに。
「こちら、お好きかと思って」
「おお、これはプティ家の和菓子ですな。しかしなぜわしの好物をご存じで……?」
ん? まさか本気で忘れてる?
ってか、ヨボじい、ちょっとボケ入ってるんだったっけ!