断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第44話 ポンコツ王子
「……っていうことがあってね」
「へぇ、王子がねぇ。ま、なんにせよ、試験合格オメデト」
未希ちゃん、ココロのこもらないお言葉アリガトウ。
ギロチンエンドの可能性が無くなってきて、最近あんま親身に話を聞いてくれないんですけど。
いいわよ。今夜は久々のパジャマパーティーだから、思いっきり愚痴吐きまくったる。
大きなベッドの上で、トレーに乗せたお菓子をつまむ。眠れなくなるといけないから、飲み物はハーブティーを用意して。
「にしてもさ、山田のヤツあきらめ悪すぎない? 男らしくないって言うか優柔不断っていうか。王子なんだから、キッパリすっぱり切り替えろって感じ」
「華子、あんた知らないの? シュン王子ってかなりの切れ者だし冷徹で有名よ?」
「は? よそ見して壁にぶつかるような男が?」
呆れたように言うと、目の前にいきなり手をつないだ健太と長谷川が現れた。
ふたり分の重みでベッドが揺れる。こぼれそうなカップはとっさに未希が魔法で浮かせてくれた。
「うわ、びっくりしたっ。あんたたち、来るなとは言わないからせめて扉から入ってきてよ」
「華子先輩、ゆいなまだ自宅謹慎中なんですよ? 出かけてるのバレたら怒られちゃうじゃないですかぁ」
「そうだよ、姉ちゃん。ゆいながまたつかまったりしたら可哀そうだろ?」
「へぇ、王子がねぇ。ま、なんにせよ、試験合格オメデト」
未希ちゃん、ココロのこもらないお言葉アリガトウ。
ギロチンエンドの可能性が無くなってきて、最近あんま親身に話を聞いてくれないんですけど。
いいわよ。今夜は久々のパジャマパーティーだから、思いっきり愚痴吐きまくったる。
大きなベッドの上で、トレーに乗せたお菓子をつまむ。眠れなくなるといけないから、飲み物はハーブティーを用意して。
「にしてもさ、山田のヤツあきらめ悪すぎない? 男らしくないって言うか優柔不断っていうか。王子なんだから、キッパリすっぱり切り替えろって感じ」
「華子、あんた知らないの? シュン王子ってかなりの切れ者だし冷徹で有名よ?」
「は? よそ見して壁にぶつかるような男が?」
呆れたように言うと、目の前にいきなり手をつないだ健太と長谷川が現れた。
ふたり分の重みでベッドが揺れる。こぼれそうなカップはとっさに未希が魔法で浮かせてくれた。
「うわ、びっくりしたっ。あんたたち、来るなとは言わないからせめて扉から入ってきてよ」
「華子先輩、ゆいなまだ自宅謹慎中なんですよ? 出かけてるのバレたら怒られちゃうじゃないですかぁ」
「そうだよ、姉ちゃん。ゆいながまたつかまったりしたら可哀そうだろ?」