断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
 健太はすっかりゆいなにメロメロで。お前誰だよってくらいの変貌(へんぼう)ぶり。
 転移魔法使って、毎日互いの部屋を行き来してるみたい。

「ゆいな、そのうち俺の婚約者として、大腕を振って玄関から来れるようにしてあげるから」
「ありがとう、けんたん。わたし早く公爵夫人になりたいな♡」

 ったく、長谷川を妹って呼ぶことになるなんて。
 健太、考え直すなら今のうちだよ?

「健太も長谷川も。いちゃつくなら余所(よそ)でやって」
「もう、華子先輩ってば。もうすぐ家族になるんですよぉ? 長谷川とか他人行儀じゃなくって、ゆいなって呼んでくださいよぉ」
「はいはい、ゆいなね」

 ゆいなもゲームの記憶ある同盟に加わったから、気に食わないとか言ってらんないし。
 健太のためにも姉ちゃん黙って耐え忍ぶよ。

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