断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
「わたしは王子として生まれ、恵まれた環境で育ってきた。それなのに得体の知れない渇望を、理由も分からず抱え続けてもいた。だがハナコに出会って分かったのだ。わたしがずっと探し求めていたのは、ハナコ、お前だったのだと」
前世でハナコと夫婦してたって話だし、山田は無意識にそのことを思い出してるのかな。
だけど未希が言っていたように、今と昔はまったく別の人生で。
「正直、この想いがどこから湧き上がってくるのか、自分でもよく分からない。だがハナコを欲する気持ちはどうあっても抑えられないのだ」
抱えきれないほどの感情に、山田自身も戸惑ってるみたい。
だからと言ってこんなクソデカ感情ぶつけられても、わたしだって困っちゃうよ。
こっちの気持ちを置いてきぼりにしないでって感じだし。
「ですが、そんなふうにおっしゃられましても……」
「卒業するまででいい。その間わたしの行いを見て、ハナコのそばにいられるだけの資格と器がこのわたしにあるのかを、ハナコの目で判断してほしい」
「王子であるシュン様を、わたくしに判断せよと?」
「身分のことは考えなくていい。ひとりの男として受け入れられるか、それだけを見てくれないか?」
「そこまでおっしゃるのなら……分かりましたわ」
前世でハナコと夫婦してたって話だし、山田は無意識にそのことを思い出してるのかな。
だけど未希が言っていたように、今と昔はまったく別の人生で。
「正直、この想いがどこから湧き上がってくるのか、自分でもよく分からない。だがハナコを欲する気持ちはどうあっても抑えられないのだ」
抱えきれないほどの感情に、山田自身も戸惑ってるみたい。
だからと言ってこんなクソデカ感情ぶつけられても、わたしだって困っちゃうよ。
こっちの気持ちを置いてきぼりにしないでって感じだし。
「ですが、そんなふうにおっしゃられましても……」
「卒業するまででいい。その間わたしの行いを見て、ハナコのそばにいられるだけの資格と器がこのわたしにあるのかを、ハナコの目で判断してほしい」
「王子であるシュン様を、わたくしに判断せよと?」
「身分のことは考えなくていい。ひとりの男として受け入れられるか、それだけを見てくれないか?」
「そこまでおっしゃるのなら……分かりましたわ」